『大腿骨頚部骨折のリハビリについて〜開催報告〜』

みなさんこんにちは、療活の大塚です。

療法士活性化委員会 大塚

2018年2月17日(土)、療法士活性化委員会主催の疾患別1Day講習会

が開催されました!

 

今回のテーマは

「大腿骨頚部骨折に対する評価とアプローチ法」

 

臨床で担当することの多い疾患ですが、実際にリハビリを行う上で必要な病態・リスク管理・骨折の回復過程などをお伝えし、相手の状態をしっかりと評価し、把握してアプローチを行うまでをお伝えする、非常に臨床に直結したテーマでした。

 

僕も評価実習で初めての方を担当したのが大腿骨頚部骨折の方でした。ちなみにそのとき作成したレポートは表紙含めて5ページです(笑)

 

それでは講習会の様子をお届けします!

 


講師の紹介


講師は藤中整形外科クリニックに勤務する理学療法士の林凌磨先生。

林先生は元々療法士活性化委員会の受講生。

今までも様々な講習会に行き沢山の技術を学びましたが、現場の20分で実際に使うには手当たり次第に学んだテクニックを使っていても時間が過ぎていくだけで悩んでいたそうです。

 

その時、療活で学ぶなかで「目的が大事」ということに気づき、テクニックを使う目的、いわゆる「評価」をしっかり行うことでテクニックがより活かせて、患者様の目的の達成に近く経験をしたそうです。

 

その経験から今回の講習会では

なぜそれを行うのか?という「目的」にフォーカスした話をしてくれました。

 


大腿骨頚部骨折骨折の病態・リスク・回復過程


まずは大腿骨頚部骨折のことを学びます。

このにより急性期・回復期・生活期で何が必要か?なぜ必要か?を理解していきます。

ここで大事なのは何より「リスク」について

 

特に大腿骨頚部骨折では手術を選択するケースがほとんどです。

その際に手術の術式によって脱臼肢位が変わります。人工骨頭置換術で前外側、外側、後方どの方向から侵入したかを明確にする必要があります。


リハビリの流れ


続いてはリハビリの流れについて学びます。

基本的な流れは

  • HOPE、主訴の聞き取り
  • Goal設定
  • 姿勢・動作の評価
  • 関節可動域、筋力、痛みの評価
  • 整形外科的テスト

の順で評価をしていきます。

評価の流れ

2で患者様の目的を確認しゴールを設定。

3の姿勢と動作で大まかに問題点を抽出。ここでは姿勢や動作で見るべきポイントを明確にしてお伝えしました。

そして4で機能の制限を定量的に評価。

5で最終的にアプローチする部位を特定していきます。


機能障害に対するアプローチ法


しっかり評価ができたらそこにアプローチする方法を紹介。

今回は3つ

  • 大腰筋のリリース
  • 中殿筋のリリース
  • 近位脛腓関節のモビライゼーション

を行います。

 

問題となっている関節や筋にアプローチ後には運動療法を行っていきます。

運動療法も3つ紹介。

参加された方の中には

「今まで片脚立位がほとんど取れなかったんですが取れるようになってます!(笑)」

という方もいました


最後に


講習会は大盛況で終了となりました。

参加した受講生の方々からも積極的に質問などが上がり、講習会終了後も質問に来る方もいました。

 

講習会のスタッフと受講生が一体となった素晴らしい時間となりました。

 

今後も療活では受講生一人一人が楽しく学び、臨床でも結果が出せるように積極的に講習会を開催していきます。ぜひお気軽に参加しに来てください!!


平均おすすめ度 9.1点(10点満点)


10点 訪問リハビリ 作業療法士  H.O様

・わかりやすい、実技の時によく見てもらえる、実践的

・リハビリの流れが整理できた。


9点 老人健康保険施設 理学療法士 C.K様

・腹臥位を取らずにアプローチができる。

・担当の方の再評価をして見たい。通所の方でも使えるよう同期で練習して見ます。


8点 回復期〜維持期 理学療法士 梶原 拓真様

・考察を行なっていなかったわけではないが、今回の研修会で考え方の幅が広がり考えることが楽しくなった。学生のうちにこの流れで考えることができたら実習にも役立つ。

・何となくこの筋力が弱いので、、、とりあえず筋力強化!という思考から、なぜこの筋が弱いのか?という思考を整理して考えられるようになった。


10点 回復期 作業療法士  T.K様

・頚部骨折の方への具体的なアプローチを聞くことができ、実技中心であったため、明日から使えるものが多かった。何となく介入している人もいるため伝えてきたい。

・体幹への介入も知りたい


療活のfacebook「リハコヤ」では講習会の内容を無料でLive配信しています。

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