臨床で、こんなところに迷いはありませんか
動作は観察できても、肩の痛みや動きにくさを前にすると、どこから確かめるかの順番が定まらないことがある。
バランスが落ちていると感じても、何が足りていないのかを言葉にしきれないことがある。
姿勢の崩れは見えているのに、どこから整えるかで迷うことがある。
歩行を観察しても、部位ごとの気づきが一つの動きとしてつながりきらないことがある。
どれも、動作分析を学んだあとの臨床で、あらためて立ち止まりやすいところです。この講義では、その迷いを一つずつほどいていきます。
事実から、解釈へ。解釈から、行動へ。
4回の講義に通じているのは、観察した事実を出発点にして考える流れです。
事実
観察した動きや、触れて確かめたことを、そのまま捉えます。
解釈
なぜその動きになっているのか、理由を考えます。
行動
確かめながら支援し、動作でもう一度評価します。
全4回の内容
どの回も、この考え方の上で一つのテーマを掘り下げます。
第1回 肩関節に対する評価と介入【関節包・靭帯編】
手首・肩甲骨・体幹のつながりから上肢をとらえ、肩甲上腕関節の関節包と靭帯の評価を、ADL(日常生活動作)の動作分析と結び付けて考えます。
学ぶこと
- 手首の橈屈・尺屈と屈曲・伸展の組み合わせと、肩の回旋・肩甲骨の動きのつながり
- 肩甲上腕リズム・臼蓋上腕リズムと関節包靭帯の緊張
- 関節包靭帯が緊張するポジション:上関節上腕靭帯(SGHL)=1st外旋/中関節上腕靭帯(MGHL)=45°外転位での外旋/下関節上腕靭帯の前部(AIGHL)=2nd外旋/下関節上腕靭帯の後部(PIGHL)=3rd内旋
評価とアプローチ
- 側臥位での筋の滑走と伸長の評価(伸展で広背筋、水平外転で大円筋、屈曲で小胸筋)と、肩甲骨の挙上・肩の内旋などの代償の見方
- ポジションごとの関節包靭帯の評価と、関節モビライゼーション・ストレッチ
臨床では
更衣・結髪・結帯などの動作を観察し、どの靭帯の伸長が関わっているかを考えながら、動作分析と肩の評価を同時に進めます。
第2回 バランス低下に対する評価と介入
体性感覚・前庭感覚・視覚の3つと、それらを統合する小脳の働きからバランスをとらえ、スクリーニングから運動療法までを順に組み立てます。
学ぶこと
- 感覚受容器(センサー)・伝導路・脳(コントローラー)に分けて考えるバランスのとらえ方
- 足底の感覚受容器(マイスネル・メルケル・ルフィニ・パチニ)と、ミッドフット荷重
- 前庭動眼反射と立ち直り反応、ヘッドコントロール
評価とアプローチ
- 側方リーチ(順手・逆手)によるスクリーニング:荷重の安定性と、骨盤・胸郭・頭部の運動性をみる
- 閉眼足踏みによるスクリーニング:回旋方向のずれ、頭部の動揺・傾斜をみる
- 踵骨・距腿関節・ショパール関節・リスフラン関節・中足骨のモビライゼーション
臨床では
スクリーニングの結果からどの感覚に着目するかを考え、エロンゲーション(脊柱の軸伸長)、追視・固定視、8の字運動などの運動療法を選びます。
第3回 アライメントの修正
身体重心のある骨盤帯のアライメントから、足底のどこに荷重がかかっているか、どの筋が働きやすいかを予測し、その場での修正までを扱います。
学ぶこと
- ASIS(上前腸骨棘)とPSIS(上後腸骨棘)の高さによる前後傾の評価と、大転子がミッドフットの上にあるかによる前後シフトの評価
- 前後傾と前後シフトの組み合わせによる4つの姿勢(ロードシス・スウェイバック・カイホロードシス・フラットバック)と、それぞれの荷重の位置・緊張しやすい筋・働きにくい筋
評価とアプローチ
- 股関節の回旋から骨盤・下部体幹・肋骨へ動きが波及するかをみるスクリーニングと、股関節の屈曲・伸展・内外転(Oberテスト)での確認
- ヒップリフトでの仙腸関節への感覚入力と、足踏み運動での股関節のコントロール
臨床では
4つの姿勢のどれに近いかから、リリースと促通をする筋を選び、筋の収縮を使って骨盤の前傾・後傾を誘導します。
第4回 Motion Analysis臨床実践 〜基礎・臨床編を統合して動作分析を臨床的に実践〜
足部のロッカー機能・骨盤の回旋・上肢のスイング・ヘッドコントロールまで、歩行を一つの動きとして分析し、運動学習につなげることを考えます。
学ぶこと
- 歩行の相(初期接地 IC〜荷重応答期 LR、LR〜立脚中期 Mst、Mst〜前遊脚期 Psw)ごとのヒールロッカー・アンクルロッカー・フォアフットロッカー
- 足部のアーチと筋のつながり、ウィンドラスメカニズム、過回内(オーバープロネーション)の評価
- 歩行時の骨盤の後傾・前方回旋と前傾、胸郭の回旋と、鎖骨から波及する上肢のスイング
評価とアプローチ
- 足部のアライメントを座位(非荷重)と立位(荷重)で比べる評価
- ASIS・PSISを触診して歩行中の骨盤の動きを追い、後傾や前方回旋を誘導する
- 頭頸部の安定と、頸部と胸椎の分離運動
臨床では
足部の動きと膝・骨盤帯・頭部の安定性をつなげて観察し、各機能の評価とアプローチ、靴の補正までを考えます。
受講方法
この講義は、Motion Analysisコースを修了された方と、現在受講中の方が対象です。1回ずつ選んで受講することも、4回をまとめて受講することもできます。順番どおりに受講する必要はありません。
1回ずつ選ぶ
22,000円(税込)/1回
受講したい回を選んで申し込みます。
受講料は、各回の当日に会場にて現金でお支払いください。
4回まとめて
70,000円(税込)/全4回
4回すべてを通して申し込みます。
受付は2026年11月27日(金)までです。
受講料は、初日の2026年11月28日(土)に会場にて現金で70,000円をまとめてお支払いください。
このページでは、お申し込みのみを受け付けています。受講料は、会場にて現金でお支払いいただきます。
開催日程
肩関節に対する評価と介入【関節包・靭帯編】
9:30〜16:30|ウィリング横浜 オフィスタワー
バランス低下に対する評価と介入
9:30〜16:30|ウィリング横浜 オフィスタワー
アライメントの修正
9:30〜16:30|ウィリング横浜 オフィスタワー
Motion Analysis臨床実践 〜基礎・臨床編を統合して動作分析を臨床的に実践〜
9:30〜16:30|ウィリング横浜 オフィスタワー
会場はウィリング横浜 オフィスタワー(横浜・上大岡)です。受講料は会場にて現金でお支払いください。1回ずつの方は各回の当日に、4回まとめての方は初日の2026年11月28日(土)にまとめてお支払いいただきます。このページでは、お申し込みのみを受け付けています。
実技で学ぶこと
講義で考え方を整理したあと、受講者同士で観察し、触れて確かめます。
観察する
動きを見て、気づいた事実を言葉にします。
触れて確かめる
関節や筋の状態を、手で確かめます。
動作で再評価する
介入の前と後で動作を見比べ、変化があるかを確かめます。
変化の現れ方は、対象者によって異なります。この講義では、確かめながら考える手順を大切にしています。
コースで学んだ観察の視点を、目の前の臨床で一つずつ確かめ直していく。その積み重ねが、言葉にできるところを少しずつ増やしていくと考えています。
日程と申込
受講したい回、または4回まとめての受講を選んで、お申し込みください。
この講義は、Motion Analysisコースを修了された方と、現在受講中の方が対象です。受講料は会場にて現金でお支払いください。1回ずつの方は各回の当日に、4回まとめての方は初日の2026年11月28日(土)にまとめてお支払いいただきます。このページでは、お申し込みのみを受け付けています。
よくあるご質問
1回だけの受講でもよいですか。
はい。各回は一つのテーマを扱っており、1回ずつお申し込みいただけます。
順番どおりに受講しなくてもよいですか。
はい。どの回からでも受講できます。
通常の Motion Analysisコースとは何が違いますか。
この特別講義は、8日間の Motion Analysisコースとは別の講座です。コースを修了された方・受講中の方が、臨床で動作分析を深めるための特別講義として開いています。
受講料はどのように支払いますか。
1回ずつの場合は、受講する回の当日に、会場にて現金でお支払いください。4回まとめての場合は、初日の2026年11月28日(土)に、会場にて現金で70,000円をまとめてお支払いください。このページでは、お申し込みのみを受け付けています。
4回まとめての申込は、いつまで受け付けていますか。
2026年11月27日(金)までです。
持ち物や服装について教えてください。
実技があるため、運動しやすい服装でお越しください。
キャンセルについて教えてください。
info@lts-seminar.jp までお問い合わせください。
受講資格について教えてください。
Motion Analysisコースを修了された方と、現在受講中の方が対象です。コースを受講されていない方は、8日間のMotion Analysisコースのページをご覧ください。お申し込みの後、対象に当たるかを事務局で確認し、当たらない場合はご連絡いたします。
