動作分析の目的
- 機能評価
- 能力評価
1、機能評価のポイント
・基本動作を分析する
*基本動作・・・寝返り、起き上がり、坐位、立ち上がり、立位保持、歩行の6つ
基本となる動作で頸部の運動から開始し、立ち直り反応を利用して動作が行えているかどうかを観る。
必ず同じ動作(頸部〜肩甲帯〜骨盤〜下肢の順に行う動き)で観ること。これが基本どおりにできない場合は誘導する。
【観るポイント】
・頸部、肩甲帯、骨盤、下肢の立ち直り反応が出ているかどうか?
出ない場合は以下の問題を考え、評価し検証する。
- 可動域制限 → ROM測定
- 筋力 → MMT測定
- 立ち直り反射の消失
【アプローチのポイント】
上記の1から順にアプローチする
可動域→筋力→中枢の問題
可動域 → 関節モビライゼーション
筋力 → 筋膜リリース → 筋力強化
*関節モビライゼーション・筋膜リリースの方法はこちら
2、能力評価のポイント
・今やっている動作を評価する
現在「しているADL」を評価する。
【観るポイント】
行う環境によって変化する。再現性がない。
1回目と2回目でも動作は変わる。
→例えばベット柵を用いた寝返り動作の場合、ベット柵を持つ位置を学習するだけで動作は変わる。
*大まかな傾向はあります。
【アプローチのポイント】
1.より効率的に行える方法を見つける
手すり・柵のいち、椅子、ベッドの高さ、動作を行う方向(右から左から?)、代償動作、
介助方法、機能訓練など
2.2時的な障害の予防
代償動作の繰り返しによる2時的障害の予防を行う。
様々な症例を観るために「経験」が重要になってきます。
経験を積み重ねる方法としてシングルケーススタディがあります。
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