毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
先日、新人療法士さんとお話した際に、前脛骨筋に対してアプローチをしているということだったのですが、前脛骨筋をトレーニングしている理由を聞いたら曖昧な回答が返ってきました。
みんなやっているから、先輩からのプログラムの引き継ぎでやっているだけ等の理由では、患者さん・利用者さんはトレーニングをしなくなってしまいます。
なぜ目的を明確にするのか?
例えば、前脛骨筋についてみていきます。
前脛骨筋は、全歩行周期において筋活動がみられます。このことから、歩行に必要な筋であることがわかります。
また、立ち上がり動作でも前脛骨筋は重要な役割を果たしています。立ち上がりの第2相において、下腿の支持性を担当しているのが大腿四頭筋です。しかし、大腿四頭筋が単独で収縮してしまうと重心は後方へ移動してしまいます。このときに前脛骨筋が同時に働くことによって下腿の前傾を支持し、重心の後方移動を防ぎ中腰のような姿勢を作り出すことができます。
これらのことから、前脛骨筋は立ち上がりや歩行において必要な筋であることがわかります。
前脛骨筋に限らず、筋を触診したり筋力訓練をしたりする際にはなぜその筋・関節なのか、その目的を明確にしましょう。そうすることによって、セラピスト自身も迷わなくなり、患者さん・利用者さんにもしっかりと説明することができます。
インフォームドコンセントをしっかりやらないことでクレームに繋がることもあります。
患者さん・利用者さんにアプローチする目的をきちんと説明できるようにしましょう。
まとめ
目的を明確にする理由について
1. 目的を明確にすることでセラピスト自身がアプローチに迷わなくなる。
2. 目的を明確にすると患者さん・利用者さんに対して説明ができるようになる。
3. 患者さん・利用者さんにしっかり説明し同意をとることでクレームに繋がりにくくなる。
オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
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