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本日は肩関節周囲炎の治癒過程についてお話ししたいと思います。
肩関節周囲炎の治癒過程とは?
肩関節周囲炎の治癒過程は炎症期、拘縮期、回復期の3期に分かれます。
安静時痛は炎症期に強く、拘縮期にかけて徐々に弱くなってきます。運動時痛は炎症期に強く、回復期にかけて徐々に弱くなってきます。
可動域制限は炎症期にはなく、拘縮期に制限が大きくなり、回復期になるにつれて可動域制限は減少してきます。
安静時痛の程度の確認や、CRPや白血球の値を確認することで炎症期なのか拘縮期なのかを判断することができます。
また、拘縮期に入って動かせるようになることで再び炎症期に戻ってしまうこともあるので、そうならないように注意しましょう。
肩関節周囲炎の炎症期には何が起きているのか?
炎症期には、炎症している組織を修復させるために栄養や酸素が必要になるので、多数の毛細血管が出来上がります。この時期に無理に動かしたりマッサージをしたりしてしまうと毛細血管を傷つけてしまうため、回復が遅くなってしまいます。
炎症期には何をしたらいいのか?
先ほどもお話しした通り、炎症期に無理に動かすと回復が遅くなってしまいます。
炎症期には安静にすることが非常に重要です。痛みのある部位をとりあえずマッサージする、というのは悪化させてしまう可能性が高いのでやめましょう。
療法士が炎症期にできることは以下の通りです。
・肩甲上腕関節は動かさない
・動かすときは痛みのない範囲までとし、安静にするよう生活指導をする
・夜間痛に対してポジショニングを指導する
ぜひ臨床に活かしてみてください。
まとめ
肩関節周囲炎で注意しておきたいポイント
1. 肩関節周囲炎の治癒過程は炎症期、拘縮期、回復期の3期に分かれる。
2. 炎症期には、組織を修復させるために栄養や酸素が必要になるため、多数の毛細血管が出来上がる。この時期に無理に動かすと毛細血管を傷つけてしまい回復が遅くなるので注意する。
3. 炎症期に療法士ができることは、肩甲上腕関節を動かさないこと、生活指導をすること、夜間痛に対してポジショニングを指導することである。
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