毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!
問
股関節伸展、内転、内旋および膝関節屈曲に作用する筋はどれか。
- 大腿筋膜張筋
- 大腿二頭筋
- 中間広筋
- 半腱様筋
- 縫工筋
解答
4
解説
大腿筋膜張筋
起始:上前腸骨棘
停止:腸脛靱帯を介して脛骨外側突起
作用:股関節の屈曲・外転・内旋
大腿二頭筋
起始:長頭:坐骨結節、短頭:大腿骨粗面の外側唇の中部1/3、外側筋間中隔
停止:腓骨頭
作用:股関節伸展・内転・外旋、膝関節屈曲、下腿外旋
中間広筋
起始:大腿骨前面
停止:膝蓋靱帯を介して脛骨粗面
作用:膝関節の伸展
半腱様筋
起始:坐骨結節内側面
停止:脛骨粗面の内側
作用:股関節伸展・内転・内旋、膝関節屈曲、下腿内旋
縫工筋
起始:上前腸骨棘
停止:脛骨粗面
作用:股関節の屈曲・外転・外旋
なので、問題文にある作用と照らし合わせると4が解答となります。
これを臨床で活かすには?
筋肉の起始と停止、作用を知ることでできることの一つに運動療法があります。例えばと特定の筋肉を
- 弛緩させたい→起始と停止を近づける
- 伸長させたい→起始と停止を遠ざける
- 筋力強化をしたい(求心性)→起始と停止を近づけながら収縮する
- 筋力強化をしたい(遠心性)→起始と停止を遠ざけながら収縮する
といったように生かすことができます。
合わせて動作の中で特定の筋肉がどのように動いているかを分析できるようにしましょう。
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