バランス評価に必要な脊柱の可動性について 〜体幹の評価〜

バランス評価に必要な脊柱の可動性について 〜体幹の評価〜

こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。

理学療法士大塚久

こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。

前回バランスを取るために必要な頸部の動きを

  • 回旋→伸展→屈曲
  • Active→Passive

で評価しましょうとお伝えしました。
>>> バランス評価に必要な脊柱の可動性について勉強してみた

今回は体幹の評価についてお伝えします。

 

評価の流れ

まず全体の評価の流れを統一します。基本は以下の順番で評価します。

  1. ADL動作
  2. 基本動作
  3. 局所の評価(ActiveROM、PassiveROM)
  4. アプローチ
  5. 再評価(局所→基本動作→ADL動作)

リハビリが必要な方はADLに何かしらの不都合が生じているケースがほとんどです。なのでまず不都合が生じているADL動作から評価し、再評価でも最後はADL動作が変化したかどうかが重要です。

機能的に変化していても対象者が望んでいるADL動作ができなければ効果はないと判断します。

 

具体的な評価について

ADL動作

「頭部が正中位で固定「、または「動作時に動揺していないため」に必要な体幹の動きをみてみましょう。いゆる頭部が正中に保持できるような体幹の立ち直りが出るかをみてみます。

もしここで立ち直りが出ない場合は臥位での評価に移りましょう。

 

臥位での局所の評価

今回も頸部同様に順番がポイントになります。そしてもう一点、胸椎と腰椎で動きの特徴が違うため、上部体幹と下部体幹で分けることもポイントとなります。

 

上部体幹の評価

胸椎は屈曲伸展より回旋・側屈の動きが主になります。なので上部体幹の順番は

体幹の側屈→伸展→屈曲

Active→Passive

の順で評価しましょう。

側屈

背臥位出体を左右に動かすことで評価します。

伸展

ブリッジ動作を行い肩甲骨まで床から離すことができるかどうかを評価します。

屈曲

顎を引いた状態で肩甲骨が床から離れる高さまで屈曲できるかを評価します。

回旋の評価が入っていませんが、胸椎は骨の構造上回旋の際に必ず伸展と側屈の要素が必要になります。なのでまず側屈、伸展、屈曲ができるかどうかを評価し、必要であれば回旋の評価を最後に行いましょう。

 

下部体幹の評価

腰椎は回旋・側屈よりも屈曲/伸展が主な動きとなる構造をしています。

なので体幹の伸展→屈曲

Active→Passive

の順で評価しましょう。

 

体幹の伸展

キッキングまたはブリッジ動作で評価します。

どちらの評価も両側→片側の順で評価しましょう。

 

体幹の屈曲

ボトムリフティング(股関節を屈曲して下肢を挙上)で評価します。

側屈・回旋の評価が含まれていませんが、腰椎は椎間関節の関節面がほぼ垂直になっています。構造上、側屈と回旋には適していません。なので下部体幹の側屈と回旋は別の関節で評価を行います。

 

局所の評価を行い、

  • ActiveROM→主動作筋の筋力低下・筋不全or拮抗筋の伸長性の低下
  • PassiveROM→拮抗筋の伸長製の低下or関節包内の問題

の問題点を抽出し、アプローチを行い検証を行います。

 

アプローチ

脊柱のモビライゼーション

多裂筋のリリース

大腰筋のリリース

介入後に再評価してADL動作が変化を確認してみましょう。

 

介入後、局所の機能は変化したが、動作が変わらなかった場合

この場合は2つの要因が考えられます

  1. 問題点として上げた場所が問題となっている動作の問題ではなかった
  2. 機能は変化したがそもそもその動作自体を忘れていた

1,の場合は隣接関節の評価、または神経系の評価をして別の問題点を抽出しましょう。

2,の場合は動作を学習する必要があるので動作訓練を行いましょう。

それぞれ介入後、再評価しADLが変化しているかどうかを確認しましょう。

 

まとめ

バランス評価に必要な体幹の可動性について

  1. 上部体幹は側屈→伸展→屈曲の順で評価
  2. 下部体幹は伸展→屈曲の順で評価
  3. それぞれブリッジ、キッキング、ボトムリフティングで評価する

上部体幹は側屈、回旋要素が含まれているのでADL動作時の立ち直りに直結する動き何は理解gあしやすいと思います。しかし下部体幹は屈曲/伸展の要素だけですので立ち直りにつながるにはちょっと考えにくいですよね?下部体幹にはもう一つ別の関節が合わせて可動することで側屈、回旋の要素が出るようになります。次回はそのもう一つの関節、股関節についてお伝えします。

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