毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
前回は膝関節の安定性についてお伝えしました。
>>>膝関節の安定性について from リハコヤ
その後膝関節の可動域制限についてご質問いただいたので回答していきます。
いただいたご質問はこちら
まず軟部組織性のエンドフィールについて
まずROM測定の目的は
- 関節可動域制限・異常を知り、動作への影響を推測する
- 関節可動域を制限・異常にしている原因を考える
- 問題の可動域に対する治療計画を立てるデータとする
- 治療効果の良し悪しを判定し、予後予測をする
引用:ゴールドマスターテキスト理学療法評価学
となります。今回の質問は2の可動域制限の移動を知るという質的な評価になります。
エンドフィールでわかること
大まかな可動域制限の検討がつき、次に何を評価すればいいのかの指標になる。
例)軟部組織性のエンドフィール
→筋の不全による可動域制限の可能性あり
→触診やMMTにて可動域制限の要因となっている筋を断定していく
正常な最終可動域感
- 軟部組織の衝突感
- 軟部組織の伸長
- 骨と骨の衝突感
軟部組織のエンドフィールだとしても、そのエンドフィールが関節包・靭帯性か筋の伸長性なのかを分けて考える。
そこで必要になるのがエンドフィールの練習をする必要があります。
参考までにエンドフィールをまとめると
- 骨性:急に硬く弾性はない
- 靭帯・関節包の伸長性:急に硬く、弾性がある
- 筋の伸長性:徐々に硬くなり、弾性がある
このエンドフィールをさまざまな人で試して練習しましょう。
膝関節の可動域制限について
ROM測定を行った後にそれぞれの組織について追加で検査をします。
- ハムストリングス:SLR、MMT
- 大腿四頭筋:エリーテスト、MMT
- 大腿筋膜張筋、腸脛靭帯:オーバーテスト、MMT
- 膝蓋上のう:触診
- 膝蓋骨:触診
- 膝窩筋:触診
- 側副靭帯:内反・外反ストレステスト
などを評価し、それぞれの問題点に対して介入をしてみてください。介入した後に変化があればその組織の問題、変化がなければ別の組織の問題となります。
まとめ
膝関節の伸展制限について
- ROMとエンドフィールを確認する
- ROM測定後にそれぞれの組織を個別に検査する
- 問題があった組織に介入して変化を見る(仮説と検証)
オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
↓ ↓ ↓
リハビリで悩む療法士のためのオンラインコミュニティ「リハコヤ」