前腕の評価方法について from リハコヤ

毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。

 

本日は前腕の評価方法についてお話しします。

以前、前腕の回内外をみる際、近位橈尺関節なのか遠位橈尺関節なのか前腕骨間膜なのか整理してくださいとお伝えしました。

 

以前の記事はこちら↓

前腕の機能解剖について from リハコヤ

 

近位橈尺関節、遠位橈尺関節の評価方法や前腕骨間膜のend feelの判断はどのようにしているか等の質問がありましたので、今回はそれについてお話ししていきます。

 

 

近位・遠位橈尺関節とは(復習)

 

近位橈尺関節は橈骨頭と尺骨の橈骨切痕から成り、遠位橈尺関節は橈骨遠位と尺骨遠位で構成されます。

動きは、橈骨頭を中心に橈骨は尺骨の周りをぐるりと回ります。

 

 

近位橈尺関節の評価

 

これらを評価していくには、まず前腕回内外の関節可動域をみます。

可動域制限があった場合、まずは近位橈尺関節をみていきます。

 

やり方は、肘関節90°屈曲位で肘を下から支えるようにしながら母指で橈骨頭に触れ、他動的に前腕回内外をおこないます。母指で橈骨頭が回っているかどうかを確認します。

 

 

動きが悪ければアプローチを行い、再評価していきましょう。

 

 

遠位橈尺関節の評価

 

遠位橈尺関節は橈骨遠位端と尺骨遠位端を持ち、ゆするように動かします。遠位橈尺関節の滑走性があるかどうかを評価することができます。

 

 

どれくらい動くかは前腕回内外の可動域に問題のない方を実際に触って確認してみましょう。

 

 

前腕骨間膜の評価

 

次に前腕骨間膜をみていきます。

ここで重要なのがend feelです。前腕骨間膜は軟部組織性ですが、筋ほどは伸びません。前腕回内外を繰り返した時、骨性のend feelではないけれど伸びが悪く筋の伸張性と異なると感じた時、前腕骨間膜の問題かもしれないという仮説が立ちます。それに対して前腕にアプローチし再評価してみて可動域に変化があるかをみてみましょう。

 

 

まとめ

 

前腕の評価方法について

1. 近位橈尺関節の評価は、他動的に前腕回内外をしたときに橈骨頭が回っているかどうかをみる。

2. 遠位橈尺関節の評価は、遠橈骨遠位端と尺骨遠位端を動かし可動性を確認する。

3.前腕骨間膜の評価は、筋性とは異なる軟部組織性のend feelを感じる。

 

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