毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
本日はメドマーの注意点についてお伝えします。
メドマーとは
メドマーとは空気圧を利用した波動型の医療用マッサージ器で、複数の空気室をプログラム制御します。適切な加圧でコントロールし、血圧やリンパの求心を補助します。
メドマーの禁忌とは
メドマーの禁忌には以下のようなもの(一部)があります。
・ペースメーカーなどの電磁障害の影響を受けやすい体内植込み型医用電気機器を使用している人
・心臓に障害がある人
・高血圧症と診断されている人
・悪性腫瘍のある人
・糖尿病などによる高度な末梢循環障害による知覚障害のある人
・体温38℃以上(有熱期)の人
・骨粗鬆症の人、脊椎の骨折、急性疼痛性疾患の人
この中でも特に注目したいのが、「心臓に障害がある人」です。
なぜメドマーは心臓に障害がある人に禁忌なのか
心不全とは、心臓が適切に機能しなくなる状態を指します。心臓は、血液を全身に送り出すために、一定のリズムで収縮(収縮期)と拡張(拡張期)を繰り返しています。心不全では、心臓がこれらの機能を十分に果たせず、血液が体の組織に適切に供給されません。
心不全には、左心不全と右心不全があります。左心不全は、心臓の左側の心室が血液を体に送り出すことができず、肺に血液が滞留することがあります。右心不全は、心臓の右側の心室が血液を肺に送り出すことができず、体に血液が送られません。
これは、簡単に言うと心臓の中で血流が滞ってしまっている状態です。
この状態でメドマーを使用してしまうと、心臓に戻る血液が増えてしまい、心不全を助長してしまうことになります。
物理療法に限らず全てに言えることですが、なぜ禁忌になるのかをしっかり考えた上で介入するようにしましょう。
まとめ
メドマーの注意点
1. メドマーの禁忌のひとつに「心臓に障害がある人」が含まれる。
2. 心不全の方に対しメドマーを使用すると、心臓に戻る血液が増えてしまい、心不全を助長してしまう。
3. 物理療法に限らず、なぜ禁忌になるのかを常に考えながら介入をおこなう。
オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
↓ ↓ ↓
リハビリで悩む療法士のためのオンラインコミュニティ「リハコヤ」