みなさま、こんにちは!
Assessmentコースの講師の加藤です。
療法士の皆さんは実習の時にケースの現状をまとめるために利用したのはICFでしたか?ICIDHでしたか?
私はICFでしたね( ^ω^ )このICFは本当に素晴らしいツールですが、実習で使って以来臨床では使っていないという方が多いのではないでしょうか・・・
それはもったいない!と考え、本日はICFを臨床でどう利用していたのか?を紹介していきましょう!
ICFとは!?
『人間の生活機能と障害の分類法として、2001年5月、世界保健機関(WHO)総会において採択された。この特徴は、これまでのWHO国際障害分類(ICIDH)がマイナス面を分類するという考え方が中心であったのに対し、ICFは、生活機能というプラス面からみるように視点を転換し、さらに環境因子等の観点を加えたことである。』
(引用:厚生労働省ホームページより)
と定義されています。
何がいいのか?
ICFの活用により
- 障害や疾病を持った人やその家族、保健・医療・福祉等の幅広い分野の従事者が、ICFを用いることにより、障害や疾病の状態についての共通理解を持つことができる。
- 様々な障害者に向けたサービスを提供する施設や機関などで行われるサービスの計画や評価、記録などのために実際的な手段を提供することができる。
- 障害者に関する様々な調査や統計について比較検討する標準的な枠組みを提供することができる。
とされています!
私がポイントと考えているのは『障害や疾病を持った人やその家族、保健・医療・福祉等の幅広い分野の従事者が』という箇所です!
みなさんはICFで考える時に療法士だけで考えていませんか?それはそもそもICFの目的とかけ離れてしまっています・・・
では臨床ではどう使うのか?
私がICFで優れていると考えているのは以下の2点です
・マイナス面だけでなく、プラス面で見ること
・多角的な視点で見られること
です。
この2つを最大限利用できるのがカンファレンスの時です!
カンファレンスでは他職種との意見交換ができます!
その際にICFの図を用意し、部門ごとに見てきた対象者の話をしていただき、ICFの表を埋めていきます!
そうすることで、療法士だけでは気付けなかった生活面に気づくことができます。
さらに、他の部門はどいしてもマイナス面に視点が行きがちですが、療法士としてそこを改善し、プラス面に視点を変換します。これにより、他部門の方も対象者のいい面を見る習慣が得られるのです!
結果どうなるのか?
私がいた老健ではカンファレンスでICFを採用した結果、
『他部門との連携がうまくいくようになり、その方の能力を最大限に発揮するためには?をテーマにみんなでケアプランを考える会議となりました』
これによりリハビリ以外で個別のケアが実施可能となりました!
どうでしょう?ICFをカンファレンスで利用して見ませんか?
療法士活性化委員会のでは、症例検討も実施しております。
その時に利用しているのがICFです。つまりICFを学べる場を用意しております。
一度学んでみませんか?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
あなたも
当たり前のことが当たり前にできるようになり
一緒に信頼される療法士になりませんか?
療法士活性化委員会
認定講師
作業療法士 加藤 淳