こんにちは、療活代表で理学療法士の大塚です。
突然ですが質問です。みなさんは股関節のROMexを行うのに、どんなアプローチを行なっていますか?
「関節モビライゼーション」でしょうか、「筋膜のリリース」でしょうか。はたまた「可動域内の反復運動」でしょうか。
療活では、「基礎の応用」をテーマとしており、ROMexでは関節モビライゼーション、筋膜のリリース、運動学習を利用しています。
ROMexとは
ROMexとは生活で問題となっている動作がある時その問題点が関節の可動域に問題がある場合に選択されるアプローチです。養成校でも習う一般的なアプローチですが、実は意外と間違って認識されていることが多く、単純に「可動域の拡大」を目的として行なっている療法士が多いようです。
しかしROMexの目的は実は「運動の学習」。拡大された可動域を日常生活の問題となっている動作の中で使えるように学習してもらうところまでがROMexの目的となります。
今回の記事では、股関節のROMexを効率的に行えないで困っている方や、もともとROMexが苦手な方のために、療活のアプローチ方の動画を配信します!ぜひご活用ください。
療活のROMexの特長
療活ではROMexを
- 関節が動きやすい状態にする
- 関節を意識的に動かす
- 関節を無意識で使えるようにする
の段階に分けている点が大きな特長です。
段階を3つに分けることで可動域の改善が何の問題点から来るものかを明確にし、効率的なアプローチを選択できます。
また、問題点が明確になることで申し送りも容易にし、療法士が変わっても問題点が共有でき、アプローチに一貫性を持てる点も特長のひとつだと考えます。
股関節を動きやすい状態にするためのアプローチ法
まずそもそも関節自体が動きやすい状態にあることが大前提です。そのための方法として
関節包・靭帯性のendfeelには関節モビライゼーション、軟部組織性のend feel筋膜のリリースを行なっていきます。
股関節のモビライゼーション
大殿筋のリリース
大腰筋のリリース
股関節を意識的に動かすためのアプローチ法
股関節自体が動きやすくなったら今度は意識的に動かします。いわゆる運動療法です。
例えば股関節の屈曲であればまずは他動運動で屈曲の動きを行います。
そこから自動介助運動→自動運動の順で負荷を増やしていき、最終的には意識的に最大可動域を自動運動で動かせることがこの段階での目標となります。
股関節を無意識で使えるようにするためのアプローチ法
意識的に動かせるようになったら無意識で使えるようにする必要があります。
この段階はADL訓練になります。
例えば問題となっているのが浴室のまたぎ動作であればまたぎ動作を反復練習。トイレの起立動作であれば起立動作の反復練習することで「動作の中での股関節の可動域を学習」を行っていきます。
さいごに
今回は股関節のROMexのアプローチ法をご紹介しました。もちろん関節は股関節だけではないので他の関節の方法も知りたい!となればこちらの動画教材を見てみてください。
もちろん実際のエンドフィールやアプローチの時のハンドリングなど動画だけでは伝わらない要素もたくさんあります。そんな時は是非こちらに来ていただけたらと思います。
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