こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
前回バランス能力を決定するのは感覚系・ 中枢司令系・筋力系などの要素があるとお伝えし、筋力系の股関節・足関節ストラテジーについてお伝えしました。今回は中枢指令系について勉強していきます。
前回の記事はこちら>>>バランス能力の低下について勉強してみた 〜股関節・足関節戦略編〜
バランスといえば内耳
内耳には
音を感じる蝸牛と平衡器官である前庭と半規管に分かれます。
- 半規管は回転を感知
- 前庭は傾き、重力の方向、加速度を感知
します。
遊園地であるコーヒーカップで回るのを感知するのが規管、エレベーターの上り降りを感知するのは前庭です。
半規管は前・後・側方の回転を感知するためそれぞれ前半規管、後半規管、外側半規管の3つが存在し、それぞれで回転方向を検知しています。
前庭は卵形嚢:横方向、球形嚢:縦方向、で加速度を検知しています。
この平衡器官である前庭と半規管の機能不全(未発達、感覚過敏、感覚鈍麻)があるとバランス能力に支障をきたします。
平衡機能の検査
代表的な検査として
- 遮眼書字検査:閉眼で書字を行い、偏りをみる
- 足踏み検査:閉眼で50〜100歩足踏みをし、どちらかに回転するかをみる
などを行ってみましょう。
アプローチ方法
平衡器官の機能不全の問題の一つとして不良姿勢による椎骨動脈の循環不全が考えられます。この場合は頸椎のモビライゼーションなどが適応になる場合があります。
未発達な場合
運動による感覚入力をしてみます。
回転方向の感覚入力として
寝返り
上下方向の感覚入力として
スクワット
も適応となることがあります。
まとめ
バランス能力の低下、内耳神経のポイントは
- 前庭器官の半規管と前庭が平衡感覚に影響している
- 半規管は回転方向、前庭は加速度と重力方向か感知している
- 機能不全の改善と運動で促通していく
一つ一つ問題を整理しながらリハビリを進めていきましょう!
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