毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
装具療法は脳卒中ガイドラインでグレードA
積極的に行うことを推奨される介入です。ただし間違えないようにして欲しいのが順番です。大雑把に挙げるとすると長下肢装具と短下肢装具です。
それぞれ役割が違うので必ず長下肢装具→短下肢装具に移行してください。
それぞれ補っている部分が異なる
長下肢装具は股関節周囲のコントロールができない場合、短下肢装具は足関節のコントロールができない場合の装具です。そもそも脳卒中は近位筋から筋緊張が上がってきます。なので長下肢装具→短下肢装具の順で相手の回復段階に合わせて使用してみてください。
麻痺の回復段階の評価が必要
弛緩性麻痺→連合反応→共同運動→抗重力位での立位→足部の背屈→ステップ→分離がより促通される→揃え型から追い越し型へ
と回復していきます。
つまりブルンストロームステージのどの段階にいるかの評価が必要です。
長下肢装具→短下肢装具の移行のタイミングは?
長下肢装具は抗重力位で股関節周囲の筋緊張をコントロールを補っています。要はBRSで言うとステージⅢの段階です。
短下肢装具は抗重力位で足部のコントロールを補っています。ステージで言うとⅣの段階です。
つまり長下肢装具から短下肢装具に移行するタイミングはBRSがⅢからⅣに移行したタイミングです。
まとめ
長下肢装具から短下肢装具に移行するタイミングは?
- 順番を間違えないようにしてみよう!
- 長下肢装具・短下肢装具の補っている部分を確認してみよう!
- BRSの段階を確認してみよう!
装具療法は不足している機能を補うのに非常に有効な方法です。その効果を最大限生かすためにも対象者の体の状態を評価して必要な装具を処方しましょう!
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