毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
研修会を開催しているとよく聞かれる質問の一つに「何を評価すればいいですか?」というものがあります。こういた質問をいただくときはある大切な要素が抜けています。今回はそこをお伝えします。
評価の目的を明確にする
みなさんが行っている評価は「悪いところを探す」評価になっています。この目的が「悪いところを見つける」となっている場合、問題点を抽出できません。
ではどうするか?目的を「悪いところを見つける」から「主訴/HOPE」に切り替えてみましょう。
主訴・HOPEを目的とした評価をする
まず前提として主訴とHOPEを聴取しましょう。その上で評価を決定していきます。
具体的には?
まず問診する。
- どういった動作が困っていますか?
- 日常生活で困っていることはなんですか?
を聞きます。
そしてその次に行うのが動作分析です。
動作分析では困っているADLを見る
例えばトイレ動作が困っている場合。
トイレ動作をみてできていない部分を評価します。そしてその中で立ち上がる動作ができないというのであればそこを問題点として抽出します。
できない部分が見つかったら局所の評価・検証
立ち上がり動作の中で必要な要素を評価します。
例えば骨盤を前傾するための股関節の可動域、大殿筋、腸腰筋の筋力、立ち上がるための大腿四頭筋の筋力、膝関節の可動域など局所の評価をしてそこに対してアプローチを行い、動作が変化するかどうかを検証します。
なので必要な評価を抽出するには
- 問診で主訴・HOPEを明確にする
- 問題となっているADL動作を評価する
- 問題となっている部位の局所の評価をする
- 問題点に対してアプローチを行う
- ADL動作の変化を再評価する
の流れが必要になります。
まとめ
評価を抽出するために必要な要素
- 評価の目的を明確にする
- 問診で主訴とHOPEを確認する
- 主訴とHOPEに合わせてADL動作→局所の評価の流れで行う
評価はリハビリの対象者の数だけ存在します。まずはその人が何を望んでいるのか?今何に困っているのか?主訴とHOPEを確認するところから始めてみましょう。
オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
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