毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
先週の問診についてお話ししたときに「主訴が聞けない人」「寝たきりで主訴がない人」にはどうしたらいいですか?と言った質問を受けました。そこで今回は寝たきりの人への対応をお伝えします。
リハビリの定義
身体や精神の回復が定義とされていますが、それだけではなく、そもそも「権利の復権」です。これを現代風に解釈すると「その人らしい生活の支援」と考えます。
病気や怪我や認知症があったらその人らしい生活ができないか?といえばそうではないです。どんな身体状況でもその人らしい生活はできます。
特に生活期では身体機能の回復は望めません。その中で対象の方が満足できる、笑顔になれる生活はどんなものなんだろう?と考えていました。
寝たきりになった人のその人らしい生活とは?
もし意思疎通ができるのであればお話しを聞いてみましょう。
私が聞いていたのは相手にもよりますが、
- どう生きていたいか?
- どうやって死にたいか?
を聞いていました。
それを聞けたらその生き方、死に方を支援していくのがリハビリの一つの考え方だと思います。
またそのために対象者の周囲の環境。家族や介護さんからも情報収集が必要です。
意思疎通もできない場合
その人にとって楽な状態とはどういう状態なのかを考えてみましょう。
例えば
- 体位交換
- 排泄介助
- 入浴介助
などのときに楽に介助ができる状態になっていただくことは本人にとっても介助者にとっても楽な状態になるのではないでしょうか?
このような形で寝たきりの状態の方でも
- その人らしい生活
- 楽な生活
を意識していただくことでリハビリの目的が見つかるのではないでしょうか?
まとめ
寝たきりの人への対応について
- リハビリの目的は「権利の復権」
- どう生きたいか?どう死にたいかを聞いてみる
- 本人も介助者も楽な生活を考えてみる
オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
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