評価の妥当性について勉強してみた

評価の妥当性について勉強してみた

こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。

理学療法士大塚久

こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。

先日リハコヤで

「先輩に立位での外乱による下腿の動揺の評価の妥当性を指摘され答えられなかったので、教えて頂けますでしょうか?」

といった質問をいただきました。そこで今回は評価の妥当性についてお伝えしたいと思います。

 

妥当性とは

妥当性とは選択したテストが本当に測りたい対象を測定しているかどうかを示すものです。

 

要はみたい評価と測定しているものが一致しているかどうか?ということです。

 

妥当性には

表面妥当性:テストが本来の目的に照らして適切かどうかを専門家以外に説得できる程度。

内容妥当性:テストの内容が測定しようとする領域をどれだけ含んでいるかを表す概念。

構成概念妥当性:テストが構成概念を測定しているとき、その概念を構成する領域がどれだけ含まれているかの程度。

基準関連妥当性:テストの測定する属性を十分に反映している変数があれば,その変数を基準として,妥当性はこの変数との相関によって評価できるというもの。併存的妥当性、予測的妥当性などがある。

 

などの種類があります。

 

いただいた質問は?

「立位での外乱による下腿の動揺の評価の妥当性」

です。これですと何を評価したいのかがわかりませんので質問いただいた方に聞いてみると、

「動乱がある時の股関節、膝関節、足関節筋力低下」

に関して評価したいとのことでした。

 

要は

「下肢の筋力を評価するのに立位の外乱でのバランスを評価した。」

ということです。これは妥当でしょうか?

 

今回の評価の妥当性を考えると

目的:下肢の筋力低下

測定項目:外乱での下腿の動揺

→ 内容妥当性が低い

と考えられます。

 

ではどうやったら妥当性が高くなるのでしょうか?

 

目的を明確にする

リハビリの本来の目的は対象者のHOPEを達成することです。筋力低下はその一つの構成要素ですが、目的ではありません。なのでここでは「外乱での下腿の動揺」という少し多いきな概念を設定して構成要素を考えてみましょう。

 

外乱での下腿の動揺の構成要素は?

全てあげればキリがないので、例えばバランスを構成する要素として

  1. 視機能
  2. 前庭機能
  3. 体性感覚

の3つが関係しています。今回はこの3つを構成要素として評価をしていきましょう。
バランスについてはこちら>>>バランスについて勉強してみた

この構成要素が増えれば増えるほど概念に対する妥当性は高くなります。

 

まとめ

妥当性について勉強してみた

  1. 目的を明確にする
  2. 概念を設定する
  3. 構成要素を抽出する

 

詳しい解説はリハコヤでライブ配信します!!

臨床で悩む療法士のためのオンラインコミュティ“リハコヤ”

>>>リハコヤ

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