[前回の記事はこちら>>>片麻痺患者の”剃り残さない”髭剃り指導のコツ ~作業療法士・理学療法士のためのADL実践ガイド~みなさんこんにちは。作業療法士の仲田です。
今回は、ADLの中でも重要な歯磨きについてお伝えしていきます。
実際にZoomのナイトセミナー「OTしゃべり場」で出てきた歯磨きについての考え方に関する会話を一部お伝えします。
>>>OTのしゃべり場

片麻痺患者さんが、歯を磨く時にブラシが歯にうまく当たらなくて…。

はい、スポンジのやつではなくてスーパーで売っているやつです!

STさんも歯磨きを見てくれるんですけど、スポンジを使ってるので、もし家に帰ったら購入時大変じゃないですか。

家に帰った時に困るだろう問題点を考えられるようになって成長しましたね。

ただ、歯ブラシがうまく使えるようになるようにどんなリハビリがあるかわからなくて…。

さくらさん、なんでブラシが歯にうまく当たらないのでしょうか?

え?鈍麻だと感覚が鈍いからわかりにくいのは当たり前じゃないですか。

鈍麻でもわかりにくいだけでわかりはするってことですよね。

ということは、ブラシから伝わる振動を感知する練習をすると良いと思いますよ。

例えば、絵具で立体的なものに絵を塗って作品を作ってもらいましょう。

OTらしいですね。狙い教えてもらってもいいですか?

言い方が目上の方っぽいですが…。えっと、歯ブラシは、毛が歯に当たった振動を認知して磨けているので目で確認しなくてもわかるじゃないですか。

なので、初めは目で見てイメージしてもらいながら毛と立体的な物を歯ブラシと歯に代用して練習していくのです。

歯の立体を制作するのではなく、季節の物やその方が好きな物、興味がそそるものを作っていきましょうね。

どんな制作があるか実際に知りたいのであれば、療活(療法士活性化委員会)のセミナーに遊びに来てくれた時にお伝えしますね。
歯磨き練習の3つのポイント
- 感覚が鈍いだけでわからなくはない – 残存機能を活用することが可能
- 歯ブラシの毛が歯に当たった振動刺激を感知している – 触覚フィードバックの重要性
- 制作は立体的な物が良い – 歯磨きは立体的な歯を使用するため、同様の感覚を養う
作業療法士としてアプローチ
制作活動を通じた練習方法:
- 絵具を使用した立体的な作品作り
- 季節の物や興味のある物をテーマにした制作
- 視覚的確認から触覚へのステップアップ
いかがだったでしょうか。視野が広がり少しでも役に立てたのなら幸いです。
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