股関節伸展の可動域制限に対して伸展ROMex.で良いのか?② from リハコヤ

股関節伸展の可動域制限に対して伸展ROMex.で良いのか?

毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。

 

本日は股関節伸展の可動域制限に対して伸展ROMex.で良いのか?という内容について、前回の続きをお伝えします。

 

前回の記事はこちら↓

股関節伸展の可動域制限に対して伸展ROMex.で良いのか? from リハコヤ

 

前回の記事では、エンドフィールをしっかりと感じながらROM測定をおこなうことが大切だとお話しました。その中で、エンドフィールが徐々に硬く、弾性がある場合は筋性のエンドフィールであるとお伝えしました。

 

股関節伸展制限があり、筋性のエンドフィールを感じた場合、腸腰筋と大腿直筋を疑います。

 

 

大腿直筋と腸腰筋の特徴

 

この二つの筋の特徴を整理していきます。

 

・大腿直筋

【起始】下前腸骨棘、寛骨臼上縁

【停止】膝蓋骨底・両側縁、脛骨粗面

大腿直筋は2関節筋であるため、膝関節屈曲位にて股関節を伸展すると伸長されます。

 

・腸腰筋

【起始】大腰筋:第12胸椎〜第4(5)腰椎椎体、横突起、椎間円板

    腸骨筋:腸骨窩、仙骨翼

【停止】大腿骨小転子

腸腰筋は単関節筋肉であり、膝関節伸展位にて股関節伸展することで最も伸長されます。

 

 

筋性の股関節伸展制限があった場合の見分け方

 

これらの特徴を踏まえて、筋性の股関節伸展制限があった場合の見分け方は以下の通りです。

 

ROM測定をした結果、筋性の股関節伸展制限あり

膝関節屈曲位にて股関節伸展を測定する

膝関節伸展位にて股関節伸展を測定する

屈曲位にて制限がある場合は大腿直筋の不全、伸展位にて制限がある場合には腸腰筋の不全が疑われる

 

このように整理していくと、次にどこに対してアプローチしていけば良いのかが理解できてきます。

ぜひ臨床に活かしてみてください。

 

 

まとめ

 

股関節伸展の可動域制限に対して伸展ROMex.で良いのか?②

1. 股関節伸展制限があり、筋性のエンドフィールを感じた場合は、腸腰筋と大腿直筋を疑う。

2. 大腿直筋は2関節筋なので、膝関節屈曲位にて股関節を伸展すると伸長される。腸腰筋は単関節筋肉なので、膝関節伸展位にて股関節伸展することで最も伸長される。

3. ROM測定時にエンドフィールを感じ、疑われる筋の特徴を理解しておくことで、次におこなう評価やアプローチが明確になる。

 

 

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