毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
筋力強化を行うとき、この方には何回やったらいいんだろうか?と悩むことがありますよね?理論的には最大筋力の80%で8〜10回という基準がありますが、臨床的ではありません。今回はより臨床に即した形での基準をお伝えしていきます。
収縮形態を評価する
前回もお話しましたが、まず対象者に必要な適切な負荷を筋肉の収縮形態で評価します。
求心性、静止性、遠心性の順で運動単位が増加するため、
- 遠心性ができなければ静止性
- 静止性ができなければ求心性
- 求心性ができなければ自動介助運動
といった具合に負荷量を決定します。
回数について
理論的には最大筋力の80%で8〜10回ですが、これは臨床的ではありません。
そこで基準になるのが「代償動作」です。
例えば静止性収縮を行って8回目から代償が出てきた場合は適切な回数は7回となります。
この何回やったら代償動作が出てくるか?を基準にします。
要は代償動作が出る場合は目的とした筋が使えていないので筋力強化になっていません。
代償動作はどれが代償?
ここで問題になってくるのがどの動作が代償動作なのか?ということです。
これは筋力強化で何を鍛えたいのか?どの動作ができるようになりたいのか?の目的が大事になります。
要は目的の動作に必要動き以外は代償動作になります。
目的の動作に必要な動きを知るには?
教科書などに載っている筋電図を見てみましょう。成書には動作に必要な筋の筋電図が記載されています。目的の動作で必要な筋肉を頭に入れて動作を見るようにしましょう。
まとめ
筋力強化訓練のシンプルな基準について
- まず適切な負荷量を評価する
- 代償動作が出たらその回数が上限とする
- 目的の動作に必要な筋は何か?筋電図を確認する
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