こんにちは!
患者さん・利用者さんの問題点を一緒にさがす!を基本にしている加藤です。
私は急性期病院で働いていた頃、肩関節の外来・手術後の担当をすることが多くありました。そのため、今は療活でAssessmentコースを担当し肩関節の評価についてもお話ししております。
あまり大きな声では言えませんが、急性期に勤め始めた頃には肩の評価が曖昧で、介入に繋げるのに苦労していました・・・
でも、今は療活でしっかりと評価の手順を確率している!その頃の自分にこんなセミナーがあることを伝えてあげたい(笑)
ということでせっかくなので肩関節の評価の順番についてお話ししていきましょう!
目次
肩関節とは
治療台では
座位では
立位では
最後に
肩関節とは
肩関節は以下の4つの関節から構成されています
・胸鎖関節
・肩鎖関節
・肩甲胸郭関節
・肩甲上腕関節
です。この各関節をどう優先順位をつけていくかも大切です。
さらに、臥位の状態、座位、立位では肩関節が動く条件が変わってきます。この条件の見極めも大切になってきます。
治療台では
治療台の上ではまず、肩関節のみをしっかりとみていきましょう!
よく肩関節は全身を見ないといけない、と言われますが、いきなり全身を見ようとすると視点や思考が迷子になっていきます。まずは肩関節だけみましょう。
その中でも肩関節が動くための条件を整理してみてください。
肩関節が動くためには土台の肩甲骨の運動性と安定性がないといけません。さらに肩甲骨の可動性を作る前提条件は胸鎖関節・肩鎖関節が動くことです。
つまり肩関節を見るための順番として
1 胸鎖関節の評価
2 肩鎖関節の評価
3 肩甲胸郭関節の評価
4 肩甲上腕関節の評価
この順番で見ることでそれぞれの関節を評価する前に、その関節が悪いのか?前提条件が整っていないのか?が把握することができます。
座位では
次に肩関節で問題となってくるのが、
臥位では全可動域が動くのに、座位や立位になると可動域が低下する・・・ですね。よくあります。
ではそもそも肩関節が屈曲するための条件を確認していきましょう。
カパンディの屈曲の3層の最終では脊柱の伸展が必要と言われています。
つまり体幹の運動性と安定性が必要となってきます。
座位での体幹の運動性と安定性に必要な要素は
- 脊柱の可動性
- 骨盤の可動性
- 骨盤の前傾のコントロール
- 脊柱の安定性するための筋活動
を評価するといいとなりますね。
立位では
座位で評価し終わってから次に立位での評価を実施していきます。
座位では骨盤・脊柱に注目しましたので、その部位は整っているはずです。ではなぜ立位で肩関節の可動性が低下するのか?
それは下肢に問題があり、脊柱が伸展するための条件を失っていると、考えられます。
つまり立位での肩の評価として
- 股関節の安定性
- 膝関節の可動性
- 足部の安定性
を評価していくことが必要と考えらえれます。
最後に
どうだったでしょう?まずは関節が動くための条件をしっかりと整理し、その順番通りに評価していくことが大切であるという話をしました。
基本が大切ということです。この考え方は肩関節だけでなく全ての関節において言えます。
つまり、運動学をしっかり勉強することが評価の精度をあげるとういうことになります。是非、明日から運動学をしっかりと学びなおしてみてください。
療法士活性化委員会では、その運動学を学べる場を用意しております。
Assessmentコースでは骨盤、脊柱、股関節、膝関節、足部、肩関節、呼吸・嚥下の評価・解釈・介入方法を運動学の基礎知識に沿ってお伝えしております。この流れで受講していただくことで全身を短時間で評価することが可能となります。
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作業療法士 加藤 淳