『リハビリでADLを改善するために必要な3つの段階』

先輩PT「リハ室でいくら動けても家に帰ってできなけりゃ意味ないよ」

大塚「ADLに繋げるにはどうすればいいんですか?」

先輩PT「そんなの自分で考えろよ、それが仕事だ」

大塚「せめて、ヒントください〜」

先輩PT「まずは患者さんがどんな生活しているか知ることだな」

大塚「わかりました、評価してみます!!」

 

そして、問診や家屋調査をする大塚であった、、、

 

みなさんこんにちは!療活の大塚です!
療活してる?

みなさんも「ADLが改善しないと意味ないよ」とか言われたことないですか?
僕はしょっちゅう言われていました。
で、まずはADLだから対象の肩の生活を必死に評価して、生活になるべく近い形で動作訓練していましたが、なかなかADLは変化していきませんでした。

なぜADLが変化しなかったのでしょうか?
リハ室での動作の改善とADL動作の改善は何が違うのでしょうか?

リハ室で行なっている動作は?

まず最初に思い浮かぶのが寝返りや起き上がり、立ち上がり、歩行などの基本動作。
リハ室ではこの基本動作ができるようになるためにリハビリを行なっています。

ではADLでの動作は?

日常生活では

寝返ろうと思って寝返りません。
日常生活では立ち上がろうと思って立ち上がっていません。
歩こうと思って歩行はしません。

体の一部に負担がかかるのを避けるために寝返ります。
トイレに行くために立ち上がります
スーパーまで買い物に行くために歩きます

要は「目的」のために動作を行います。

リハ室では動作そのものが目的で、日常生活では他の目的のために動作は「手段」でしかありません。

なので、リハビリ室でいくら動作を獲得してもそれまで行なっていた「手段」を使って日常生活は行ってしまうのでADLは変化しません!

ここがリハ室で動作が改善されてもADLが変化しない原因なんです。

ではどうすればいいか?

ADLに繋げるためには3つの段階があります。

1、身体を動きやすい状態にする(機能)

2、意識的に動かす(能力)

3、無意識で使えるようにする(生活)

この段階を経ることでADLまで繋がっていきます。

意識的に動かすのと無意識で使えるの違いは?

PTが行う歩行訓練とOTが行う歩行訓練を思い浮かべてみてください。

PTの歩行訓練は基本患者さんに話しかけません。
対してOTの歩行訓練は患者さんに話しかけます。

何故か?

PTは意識的に「歩行動作」を行ってもらっているので「話す」に意識が向かないように話しかけることはしません。

対してOTは「相手と話す」を目的としています。たまたま話す相手が移動しているので「話す」目的のための手段として「歩行動作」を行っています。

長くなってきたのでまとめ!

リハ室の動作練習をADL動作に反映させるには

1、意識的に動かすから無意識で使える状態にする

2、そのために獲得した「動作」を目的から手段に変える

です。

実は2、意識的に動かすために必要なことがあります。
続きは次回〜

一緒に療活しましょう!!

>>>【OT限定】ADL訓練を効率的にするための触診セミナー

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