こんにちは!
患者さん・利用者さんの問題点を一緒にさがす!を基本にしている加藤です。
本日は中枢疾患の評価でおなじみのブルンストローム(以下BRSと略)についてお話ししていきたいと思います。
早速ですが、評価実習や臨床実習でのBRSのイメージってどんなものでしょうか?評価に使うイメージですよね。CVAへの評価といえば真っ先に思い浮かぶ評価かと思います。とても重要な評価です!
でも、「とりあえずBRSを評価しました」、そう考えている療法士も多いのでは・・・
ところがどっこい、BRSはその人の状態を把握するだけじゃなく、アプローチにも重要な存在なのです!
なくてはならない評価、ブルンストローム
皆さんが実施しているBRSってきっと、麻痺の状態を把握するイメージですよね。当然わかりやすくて便利なわけです。
けれど、療法士活性化委員会でのBRSの活用方法はどうやら目的がそれだけではないようです。
そして・・・。この話をしようか、それはとても迷ったんですが・・・。本当のことですし、もし知らない人がいたら、ぜひ知っていてほしいから話すことにします・・・・
実は、BRSって2つの目的が存在するんです!
ブルンストロームの2つの顔
これを伝えないと先に進めないし、きっと皆さんは理解してくれうはずなのでお伝えします。
BRSの目的は2つあって、「現状の評価」と「今後のアプローチ」というそれぞれ別の目的にために存在しています。
簡単にお話しすると「現状の評価」は、皆さんも知っている麻痺の状態を把握することが目的です。
そして、もう一方の「今後のアプローチ」は、みなさんが盲点としており、非常に重要な役割を担ってくれています。
「現状の評価」
これはみなさんが臨床で実施している麻痺の状態を把握することが目的です。
つまり、現状の麻痺の状態を知り、その方が何ができるのか?どのようなリスクがあるのか?を把握するために必要な評価です。
(引用:ベッドサイドの神経の診かた)
「今後のアプローチ」
では、麻痺の状態を把握した後に、皆さんはその情報を生かしたアプローチができていますでしょうか?
よく聞かれる
「正しい麻痺の分離の促通はどうしたらいいのか?」といつ質問ですが、現状を無視して実施しているからこそ上手く実施できていないのではないでしょうか?
例えば、BRSⅢの状態に対して、股関節の内旋を促通することが良いことでしょうか?
股関節内旋が実施できるステージはⅤの段階です。つまり1つステージを飛ばして促通してしまっているのです。この場合、患者さんは動かせないのだから代償を生んでどうにかして動かそうとします。それが間違えて運動を学習してしまう状態です。
つまり、BRSで麻痺の状態を把握したら、その一つ上のステージに沿った課題にすることが大切なのです。
だからこそ、BRSが「今後のアプローチ」と言った別の顔を見せてくれるのです。
まとめ
いかがでしたか?
結論から申し上げますと、麻痺の現状を把握し、その段階にあったアプローチをしましょう!そういった内容をお送りしました。
この内容を話す機会があります。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
あなたも
当たり前のことが当たり前にできるようになり
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療法士活性化委員会
認定講師
作業療法士 加藤 淳