こんにちは!
患者さん・利用者さんの問題点を一緒にさがす!を基本にしている加藤です。
新人療法士は就職して2ヶ月たちましたね。そろそろ担当を持つ頃でしょうか?
また、先輩や指導役になった人も新人さんに評価をしてもらい、その評価をチェックする頃でしょうか?
そこで、臨床にいると必ず見るポイントである骨盤の前傾の状態!どう骨盤を評価していくのか?知っておくとちょっと便利で、得した気分になれる評価の順番をまとめてみましょう!
目次
骨盤前傾に必要な要素
股関節
仙腸関節
腰椎椎間関節
まとめ
骨盤前傾に必要な要素
骨盤が後傾している状態から前傾に促通するためには、そもそも前傾できるだけの可動性が必要です。では、骨盤前傾のためにはどこの可動性が重要なのでしょう?
文献では以下の関節となっております。
『股関節伸展角度の増加に伴って、大腿は骨盤に対して伸展し、骨盤は前傾した。股関節非伸展側の仙腸関節では前屈、第3/4・4/5腰椎椎間関節と腰仙関節では、伸展の動きが生じた』
(引用:MRIによる他動的一・側股関節伸展時の腰椎骨盤一股関節複合体を構成する関節の動きの解析)
つまり、骨盤が前傾するためには
- 仙腸関節の可動性
- 腰椎の可動性
- 腰仙関節の可動性
が必要になると言えます。
股関節
純粋な股関節の可動域は70〜75°と言われています。
つまり、股関節屈曲のROMを測定するときにしっかりとend feelを感じ、70°位でend feelを感じられるのか?どうか?が評価となります。
70度より早くend feelを感じる場合は股関節のモビライゼーションが必要であると判断できますね。
仙腸関節
続いて仙腸関節の評価ですが、療法士活性化委員会ではPatrickテストを採用しています。
詳細は以下の動画をご覧下さい。
Patrickテストにて臀部に痛みや違和感の訴えがあった場合は仙腸関節に対してのアプローチが必要であると判断できます。
腰椎椎間関節
腰椎の可動性の評価ですが、療法士活性化委員会ではPLFテストを採用しています。
詳細は以下の動画をご覧下さい。
この評価で大腿と腹部がつかない場合は腰椎の可動性が低下していると判断でき、腰椎に対してのモビライゼーションが必要であると考えられます。
まとめ
骨盤前傾に必要な要素を整理すると何を評価していけばいいのか?が明確になりましたね。
さらに、股関節→仙腸関節→腰椎という順番で評価することで、背臥位→側臥位と体位変換もスムーズです。
療法士活性化委員会では骨盤の前傾に必要な要素を評価していく場合、この順番を推奨しています。
1度臨床で試してみてはいかがでしょう?
療法士活性化委員会では、この評価・解釈を学べる場を用意しております。
Assessmentコースでは骨盤、脊柱、股関節、膝関節、足部、肩関節、呼吸・嚥下の評価・解釈・介入方法をお伝えしております。
この流れで受講していただくことで全身を短時間で評価することが可能となります。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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療法士活性化委員会
認定講師
作業療法士 加藤 淳