アプローチの持続性について

こんにちは、運動を続けることで体型も体重も維持できる当たり前のことを実感している療法士活性化委員会委員長の大塚です。

理学療法士大塚久

今日はよくいただく質問のアプローチの持続性についてです。講習会で特に徒手的なアプローチをお伝えするとそのアプローチの効果はどのくらい持続するんですか?と聞かれます。正直なところ「人による」が答えです。ではその「人による」はなぜかをお伝えしていきます。キーワードは「生活環境」と「変化に気づいていない」の2つです。

なぜその体になってしまっているのか?

まず一つ目「生活環境」についてです。リハビリを受ける必要がある方はおそらく日常生活に何かしらの制限があり、リハビリの必要があると判断され、受けていると思います。

ではその方はなぜ日常生活に制限ができてしまったのでしょうか?その答えは「生活環境」にあります。

例えば外出の機会が減って歌詞の筋力や持久力が低下し、外出が困難になってしまった方の場合、もちろん筋力強化や歩行練習で筋力と持久力を改善するのも一つの方法です。しかし、それだけではまたすぐに戻ってしまいます。それはそもそもの原因である「外出の機会の減少」という生活環境が改善されていないからです。
アプローチで変化した機能を維持するためには「外出する機会の減少」と言う生活環境に目を向けてみましょう。外出の機会が減少してしまった理由は利用できる介護サービスが減った、一緒に外出してくれる娘が嫁いで家にいなくなった、通っていたスーパーが閉店になったなど様々な理由があると思います。それを問診で聴取して、アプローチしてみましょう。

変化に気づいていない

続いて二つ目、徒手的なアプローチによって体の可動域や筋出力に変化が出たのに気づいていない場合です。関節モビライゼーションや筋膜のリリースに代表されるような徒手的なアプローチは外部からの刺激によって体の動きが変化します。ですので感覚入力に問題があるとその刺激による変化を体が認知しない場合があります。例えば肩関節屈曲120°だった可動域が徒手的なアプローチで150°まで他動的に上がるようになったとしましょう。その可動域の変化を体が認知していないため、脳内では120°までしか上がらないと思っているので自動運動では120°までしか肩関節が屈曲できないと言う現象が起きます。これが他動運動と自動運動の可動域に差がある時に起きています。

この「変化を認知していない」状態を変化させるには

  1. 動きを見てもらう(視覚による代償)
  2. 触って確認してもらう(触覚による代償)
  3. 自分で動かしてもらう(体性感覚の統合)

の3つを行なう必要があります。見て、触って、動かす、要はROMexとなります。

 

 

 

 

 

 

まとめ

アプローチの効果を持続させるには

  1. 生活環境を評価する
  2. 変化した体の動きを認知してもらう
  3. ROMexを行う

の3つになります。

ぜひ臨床でも試してみてください。

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