こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
先日頂いた質問で「筋肉の用語がわかりません」というのをいただきました。
確かに
- 筋萎縮
- 筋短縮
- 筋不全
- 筋Volumeの低下
など色々あって分かりづらいですよね。
そこで今回は筋肉について基礎の基礎の部分をお伝えします。
筋肉とは
筋肉は筋束の集合体で、筋束は筋繊維の集合体。筋繊維は細胞膜に包まれていて、筋原線維と筋形質で構成されています。
この筋原線維の中にアクチンとミオシンがあり、この2つが滑走することで筋収縮を起こします。
この筋収縮を起こす一つの節のことを筋節といいます。この筋原線維が増加することを筋肥大、減少することを筋委縮と言います。筋節自体の数が減ることを短縮と言います。
筋の収縮をコントロールしているのがCaです。
Ca放出→収縮
Ca吸収→弛緩
吸収されるときにATP(アデノシン三リン酸)が必要となります。激しい運動などでATPが足りなくなると弛緩できずにいわゆる「足がつる」状態になります。
筋の機能は?
筋の機能は
- 筋の収縮:関節運動、心筋の運動、消化器の蠕動運動など
- 発熱:体温調節、体温が低下したら震え(細かい筋収縮)で体温を上げる
- 血流の循環:筋ポンプ作用による血液の循環(下腿三頭筋など)
があります。
この機能が正常に働かない状態を筋の機能不全と表現します。
筋の病的状態とは
筋の病的な状態は以下のものがあります。
- 筋肥大:筋トレによる筋原線維の増加。筋ジス→脂肪組織が蓄積→仮性肥大
- 筋萎縮:筋原線維の減少による筋繊維の萎縮。廃用性筋萎縮、脱神経性筋萎縮、阻血性筋萎縮
- 筋変性:筋細胞の異常で空洞化、分節化される
- 筋拘縮:先天性筋拘縮、線維性筋拘縮(筋組織の破壊による線維化)、神経性筋拘縮(痙縮など)、不動性筋拘縮(固定、不動、廃用)
要は
- 筋自体の変性や不動によるものと
- 筋肉をコントロールしている神経(末梢、中枢)の問題
の2つが考えられます。
なので筋の不全に対する介入を行う場合はこの
- 筋自体の問題
- 神経の問題
の2つを評価して加入する必要があります。
筋自体に対する介入
そもそも筋肉が働きやすい状態を整えることが必要になります。
- 血流の確保:機能するためのイオンとエネルギーがあるか→血流の改善
- 筋長:伸長位/短縮位ではないか→アライメントの改善
- 筋の状態:硬結していないか、滑走不全を起こしていないか→滑走性の改善
などを行います。
神経に対する介入
正しい運動を繰り返す
- 運動療法
- 動作訓練
を行います。
まとめ
筋肉について勉強してみた
- 筋肉の基準になっているのが筋原線維、その増加ガ筋肥大、減少が筋萎縮
- 筋の機能は1,収縮 2,発熱 3,血流の循環がある
- 機能不全の原因は筋自体の問題と神経の問題がある
一口に筋力低下、筋不全と言ってもその状態は様々です。まず評価をして状態を把握し、適切な介入を行いましょう。
更に詳しい解説はリハコヤでライブ配信します!!
臨床で悩む療法士のためのオンラインコミュティ“リハコヤ”
>>>リハコヤ
療活では患者さん、利用者さんの目的を達成のサポートができる療法士が増えることで療法士自身も、患者さん利用者さんも笑顔になることを目的に活動しています。
あなたも当たり前のことができるようになり「ありがとう」と言われる療法士になりませんか?
記事の目次ページへ →
この記事が「おもしろい!」「為になった!」と思ってくださった方は、ぜひ「シェア」や「いいね!」をお願いします!!
今すぐ「いいね!」ボタンを押して「療法士のためのお役立ち情報」をチェック!
↓ ↓ ↓ ↓