こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。
先々週肋間筋について質問をいただきました。そして肋間筋についてお伝えしたんですが、肋間筋とは切っても切れない関係にあるのが呼吸です。そこで今回は呼吸についてお伝えしていきます。
>>>評価の妥当性について勉強してみた
呼吸とは
呼吸とは外界から酸素を取り込み二酸化炭素を排出すること。換気。
補助的に音(声帯)、におい(嗅神経)を感じることができます。
内呼吸:血液⇄細胞
外呼吸:肺胞⇄血液
に分けられます。
呼吸器
呼吸器は鼻腔、咽頭、気管、肺、胸膜で構成され、それぞれの役割は以下のようになります。
- 鼻腔:外鼻腔〜咽頭までの約10cm。役割は温度、湿度、異物の除去がある。
- 咽頭:C4〜C6の高さにある。嚥下時の気道保護、発声、咳の役割がある。咳は反射の防御反応で、気管粘膜・胸膜→迷走神経→中脳→咽頭・内肋間筋・その他の呼気筋の反射で行われる。
- 気管と気管支:C6〜Th4,5あたりで左右に分岐。右の方が左に比べて太くて垂直に近い。
- 肺:上端鎖骨の2〜3cm上。下部は横隔膜。内側面の中央に胸膜に覆われない肺門があり、気管支、血管、神経、リンパ節などが通る。細気管支→ 終末細気 管支→ 呼吸細気管支→ 肺胞管→肺胞嚢→肺胞となる。肺の動きは内側<外側、上部<下部で大きい。
- 胸膜:肺の表面と胸郭の内面を覆い、わずかに胸膜液があり、滑走性を出している。
ちなみに口は消化器です。
呼気
受動的、肺の弾力性による収縮で起こる
努力呼気:内肋間筋、腹斜筋、腹直筋など
吸気
能動的
主動作筋:横隔膜(70%)、外肋間筋、内肋間筋前部繊維
補助筋:胸鎖乳突筋、斜角筋、上後鋸筋、肋骨挙筋、前鋸筋、大胸筋、小胸筋、広背筋など
呼吸の調節
呼吸の調整は
呼吸の状態を観察→呼吸のコントロールの指令→呼吸筋が実行
の3つの部位で行っています。
1.呼吸の状態を観察
- 機械受容器:肺伸展受容器
- 化学受容器
末梢:頸動脈小体、大動脈小体→O2
中枢:中枢化学受容器→H+を感知→CO2 - 大脳皮質
2.呼吸のコントロールの指令
- 延髄の呼吸中枢
3.呼吸筋が反応する
- 横隔膜
- 肋間筋
なぜ呼吸を行っているか?
呼吸の目的はまずエネルギーを発揮するための酸素を取り入れるためと、二酸化炭素を排出することです。特に二酸化炭素は体の残るとアシドーシスが起こり、恒常性が維持されなくなります。そこで酸塩基平衡として呼吸を行っています。
酸塩基平衡については次回解説していきます!!
まとめ
呼吸について勉強してみた
- 呼気は受動的、吸気は能動的。吸気の70%は横隔膜
- 呼吸の調整は、呼吸の状態を観察→呼吸のコントロールの指令→呼吸筋が実行の3つの部位で行っている
- 酸塩基平衡のために二酸化炭素を排出している
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