第55回理学療法士国家試験 午前 第93問

第55回理学療法士国家試験 午前 第93問

毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!

問 

尿毒症で正しいのはどれか。

  1. 腎不全の初期にみられる。
  2. 代謝性アシドーシスを示す。
  3. 低カリウム血症を生じやすい。
  4. 透析患者の死亡原因で最も多い。
  5. 血清クレアチニン濃度は低下する。

 

解答

2

 

解説

尿毒症とは、腎臓の働きが極度に低下して起こる全身の変化をいい、急性あるいは慢性の腎臓障害が進行した状態です。腎臓の機能が正常の10分の1程度まで低下した末期の腎不全の状態です。

腎臓の機能は大きく分けると老廃物の排泄と水分の調節です。腎臓の機能が低下すると老廃物が排出できなくなり、水分が体に貯留します。そのことから症状は以下のようなものが現れます。

尿毒症症状

ですので、解答は2となります。

 

これを臨床で活かすには?

腎臓病などの原因として大きなリスクとなるのが糖尿病です。糖尿病は糖が血液内にとどまることにより血流が阻害されます。それにより末梢の毛細血管が閉塞され腎症、網膜症、感覚障害などが起きます。これらの症状があるとリハビリの進行の妨げにももちろんなります。まず糖尿病のリスク管理を行い、運動療法も積極的に行なっていくようにしましょう。

リハコヤではリアルタイムで国家試験の解説をみんなで考えています。
悩める療法士のためのオンラインコミュニティリハコヤ
詳しくはこちら>>>リハコヤ

療活では患者さん、利用者さんの目的を達成のサポートができる療法士が増えることで療法士自身も、患者さん利用者さんも笑顔になることを目的に活動しています。
あなたも当たり前のことができるようになり「ありがとう」と言われる療法士になりませんか?

ありがとう
他の記事をもっと詳しく知りたい方へ
記事の目次ページへ      →

リハビリで悩む療法士のためのオンラインコミュニティ「リハコヤ」

リハコヤ