毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!
問
概日リズムの障害による疾患はどれか。
- 睡眠時遊行症
- ナルコレプシー
- 睡眠相後退症候群
- むずむず脚症候群
- レム睡眠行動障害
解答
3
解説
体内時計の周期を外界の24時間周期に適切に同調させることができないために生じる睡眠の障害。
睡眠・覚醒リズムは、体温などの自律神経系、内分泌ホルモン系、免疫・代謝系などと同様に、体内時計によって約1日のリズムに調節されており、このような約1日の周期をもつリズムのことを概日リズムと呼んでいます。
厚生労働省 eヘルスケアネットより引用
もともと人の体内時計は25時間になっているため、地球一周一日24時間に概日リズムを同調させる必要があります。
概日リズムによる睡眠障害は大きく
- 人為的・社会的理由によるもの:時差症候群、交代勤務睡眠障害など
- 体内時計が外界の周期に同調する機能に問題があるもの:睡眠相後退症候群、睡眠相前進症候群、非24時間睡眠覚醒症候群、不規則型睡眠覚醒パターン
に分けられます。
ですので、解答は2となります。
これを臨床で活かすには?
概日リズムは睡眠、覚醒、自律神経系、内分泌ホルモン系、免疫・代謝系の一日のリズムによる制御を行なっています。つまりこの概日リズムが一日に24時間に同調できない場合、睡眠だけでなく、その他のホメオスタシスを維持する機能に問題が起き、体の回復の妨げとなります。最も強い同調因子は光とわかっています。なので基本的なことですが、朝カーテンを変えて朝日を浴びる、夜は遅くまでスマホやテレビなどの光が目に入ってくる状態を避け、暗くして寝る。といったことを続けることで概日リズムを調整してきましょう。
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