毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
今回は先日質問をいただいたTCA回路と有酸素運動についてお伝えします。
TCA回路についてはまず自分で調べてみましょう。このライブ配信ではお伝えするだけでなく、自身で考える力もつけて欲しいと考えています。なのでまず自分で調べてみてください。
なぜ息を止めて運動してはいけないのか?
臨床上、運動する際に息を止めて行う方がいると思います、その方に対して「息を止めないでください」「数を数えながらやりましょう」と言った指示をすると思います。
ではぜ息を止めてはいけないのでしょうか?
この質問をすると
「血圧が上がるから」
と言った回答が返ってきます。
では低血圧の方は息を止めて呼吸をしてもいいのでしょうか?
答えは「ノー」だと思います。そこで大事になってくるのがTCA回路になります。
運動に必要なエネルギーは?
運動に必要なエネルギーはATPです。ATPからリン酸が離れることによってエネルギーになります。なので運動するにはATPが必要です。
そしてATPを作り出すのがTCA回路と嫌気性の代謝回路になります。
TCA回路では36ATPを産生します。
嫌気性の代謝では2ATP産生します。嫌気性の代謝ですと乳酸も産生され、乳酸を代謝するのに2ATP消費します。要は嫌気性の代謝回路ではATPを産生するのに体の組織を文化にする必要があります。
血液中のATPが枯渇すると体内に蓄えられている糖を分解してエネルギーに変換します。まず肝臓にグリコーゲン(糖質)が残っていたらそこから使い、次に脂肪組織(脂質)から分解し、それも無くなったら筋肉(タンパク質)を分解します。なので呼吸状態が悪く酸素を取り入れにくい状態になると体内のエネルギーが不足し、最終的には筋肉を分解してエネルギーを産生してしまうため、体の動きが制限されてきます。
なのでまず呼吸が必要になります。呼吸器疾患がない方でも必ず呼吸の状態から見るようにしましょう。
まとめ
なぜ有酸素運動が必要なのか? from リハコヤ
- 運動にはATPが必要
- ATPはTCA回路で36 ATP、嫌気性で2ATP産生される
- 呼吸状態が悪いとTCA回路を回せず、エネルギー不足となり、体のタンパク質(筋肉)を分解して産生する
オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
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