毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
前回は足関節についてお話ししました。今回は膝関節の安定性についてお伝えします。
膝関節屈曲の運動学
今回は脛骨大腿関節についてお伝えしてきます。
- 脛骨大腿関節
- 自由度 2
屈曲/伸展、内外旋の動きがある。
動きは大腿骨上の脛骨の動き、脛骨上の大腿骨の動きがある。
膝関節伸展の関節包内運動(screw-home-movement)
膝関節は伸展すると終末強制外旋運動により、最終伸展30°から約10°外旋する。
膝関節が完全伸展するためには回旋の動きが必要になります。
膝関節が完全伸展しない場合は、常に膝関節屈曲位となり、大腿四頭筋に過剰な収縮が必要になります。そうなると脛骨大腿関節、膝蓋大腿関節、膝蓋下脂肪体の可動性が悪くなり痛みの原因になりうるので、SHMの評価が必要です。
SHMはなぜ起こるか?
- 前十字靭帯の張力
- 大腿四頭筋の張力(外側広筋が内側広筋に比べて強い)
- 大腿骨の形状
この3つの要素により起こるとされています。
荷重時と非荷重時のSHM
- 非荷重時では脛骨が外旋
- 荷重時では大腿骨が内旋
膝関節過伸展の制動
膝関節伸展は骨性制御ができないため、後方関節包と膝窩筋、腓腹筋、ハムストリングス(特に半膜様筋)によって過伸展を制動している。
まとめ
膝関節の安定性について
- 膝関節を屈曲/伸展するためには回旋の要素が必要
- 非荷重時は脛骨が外旋、非荷重時は股関節が内旋する
- 後方の安定性は後方関節包と膝窩筋、腓腹筋、ハムストリングス(特に半膜様筋)のよって制動されている
オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
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