肩関節の機能解剖について from リハコヤ

肩関節の機能解剖について

毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。

 

本日は肩関節の機能解剖についてお話ししていきます。

 

肩関節の症例で多いのは肩関節周囲炎だと思います。

肩関節周囲炎とは広い意味であり、いろいろな要素全てまとめて肩関節周囲炎と言います。

みなさん一度は聞いたことがあると思います。

 

肩関節周囲炎とは?

 

 

ここでのポイントが「特に誘因なく」というところです。

つまり原因不明ということになります。

急に炎症し始めて肩が挙げにくくなり、結果肩関節の関節可動域制限になってしまうというものです。

 

肩関節の評価とは?

 

肩関節周囲炎で大事なのが、「どこが炎症するのか」「なぜ炎症するのか」がわかっていないことです。つまり肩関節はひとつひとつ評価していくことが大事になってきます。

そのために肩関節について整理していくことが大切です。

 

肩関節を構成する関節とは?

 

 

肩関節は、「胸鎖関節」「肩鎖関節」「肩甲上腕関節」「肩甲胸郭関節」の4つの関節で構成されます。

この4つの関節が複合的に動くことによって肩関節の可動域は確保されます。

 

肩関節の解剖学

 

 

肩関節がどのように動いているのかというと、肩甲上腕関節が120°、肩甲胸郭関節が60°動くことによって肩関節180°の可動域が確保されます。

また、胸鎖関節が25°、肩鎖関節が35°動くことで肩甲胸郭関節が60°動きます。つまり肩甲骨が60°上方回旋します。

 

このことから、関節可動域制限がある場合どこの関節が問題なのかを評価しなければならないことがわかります。

 

ここで重要なのが、肩関節の評価していく順番です。

 

肩関節の評価

 

肩関節の評価は、①胸鎖関節、②肩鎖関節、③肩甲胸郭関節、④肩甲上腕関節の順におこないましょう。

 

その理由をお伝えしていきます。

 

胸鎖関節が25°、肩鎖関節が35°動くことによって肩甲胸郭関節が60°動くだけの条件を整えます。なので、はじめから肩甲胸郭関節の評価をしてしまうと、肩甲胸郭関節自体の問題なのか、胸鎖関節あるいは肩鎖関節の問題なのかがわからなくなってしまいます。

先程述べた順で評価をすると、胸鎖関節と肩鎖関節を評価して問題がなく、次の肩甲胸郭関節で問題があれば、肩甲胸郭関節自体の問題であるということがわかります。

 

また、肩甲胸郭関節と肩甲上腕関節には相関があります。

肩甲胸郭関節が遅く動く場合だと、肩甲胸郭関節の可動性の低下や筋力低下などが問題になりますが、早く動く場合は肩甲骨と上腕骨の間にある組織が何かしら不全を起こしているということになります。そうすると肩甲上腕関節の問題にも当てはまるので、肩甲上腕関節の評価をしていきます。

 

そして、肩甲上腕関節を評価するときにもう一つポイントがあります。

それが、第2肩関節です。

 

第2肩関節とは?

 

 

第2肩関節とは、烏口肩峰弓(肩峰、烏口肩峰靭帯、烏口突起)、肩峰下滑液包、腱板、上腕骨大結節により構成される機能的関節です。

簡単にいうと肩峰のすぐ下あたりが第2肩関節です。

ここには腱板が詰まっていて、棘上筋が通っているので、骨頭の安定性に寄与します。

ここがうまく動かないと、骨頭が安定していない状態になるので、肩甲上腕関節の評価がうまくいかなくなります。なので、第2肩関節の評価をしてから肩甲上腕関節の評価をしましょう。

 

まとめ

肩関節の機能解剖について

1.肩関節は、「胸鎖関節」「肩鎖関節」「肩甲上腕関節」「肩甲胸郭関節」の4つの関節で構成され、これらの関節が複合的に動くため、肩関節の評価ではどの関節が問題なのかを評価する必要がある。

2.肩関節の評価は、①胸鎖関節、②肩鎖関節、③肩甲胸郭関節、④肩甲上腕関節の順におこなう。

3.第二肩関節には棘上筋が通っており骨頭の安定性に寄与するため、肩甲上腕関節の評価前に第2肩関節の評価をおこなう。

 

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