毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
今回は、ROM測定とMMT測定についてお話します。
みなさんは、ROM測定とMMT測定を関連付けて考えられていますか?
ROM測定とMMT測定を分けて考えている方が多い印象を受けます。
ROM測定は関節可動域を測るもの、MMT測定は筋力を測るもの、と分けて考えている方が多いようですが、ROM測定とMMT測定は繋げて考えてもらいたい評価方法です。
ROM測定について
ROM測定はend feelを感じる質的評価をすることによって、その後なにを評価したらいいのかという基準になります。
MMT測定について
MMT測定は筋力の測定だけでなく、筋肉の状態を把握することができます。
MMTを測定し、その筋に対して筋膜リリース等のアプローチを行い、その後のMMTに変化があったとします。この場合、筋肉が収縮しにくい状態から収縮しやすい状態になったので、筋力低下ではなく筋出力の低下、つまり筋肉の不全があったということです。
ROM測定とMMT測定の関連性について
ROM測定をした結果、関節可動域があり、end feelが筋性であると感じた場合、次に筋の触診とMMTの評価をしてみてください。
例えば、肩関節屈曲制限があったとします。肩関節内旋のMMTに問題があった場合、肩関節内旋筋の筋不全が起きていると考えられます。
このように、ROMとMMTを一緒に考えると、不全となっている筋肉の断定に繋がります。
是非臨床での評価に役立ててみてください。
まとめ
ROM測定とMMT測定について
1. ROM測定は質的評価をすることによって、その後なんの評価をするのかの基準となる。
2. MMT測定は筋力の測定だけでなく、筋肉の状態を把握することができる。
3. ROMとMMTを繋げて考えることによって、不全となっている筋肉の断定につながる。
オンラインコミュニティ『リハコヤ』では、毎週2回こう言った内容をライブ配信しています。興味がある方はぜひお越しください。
↓ ↓ ↓
リハビリで悩む療法士のためのオンラインコミュニティ「リハコヤ」