毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
本日は頚椎症性神経根症についてお話ししたいと思います。
頚椎症性神経根症の症状とは?
頚椎症性神経根症は中年〜高齢の人に多く、肩〜腕の痛みが生じます。腕や手指の痺れが出ることも多く、痛みは軽いものから耐えられないような痛みまで程度はそれぞれです。
臨床では問診をしっかりと行い、痛みなのか痺れなのかを明確にすること、痛みの場合はその種類を明確にすることが重要です。
一般に頚椎を後ろへ反らせると痛みが強くなるので、上方を見ることや、うがいをすることが不自由になります。上肢の筋力低下や感覚の障害が生じることも少なくありません。
頚椎症性神経根症の原因と病態とは?
加齢変化による頚椎症の変化によって、脊髄から分かれて上肢へゆく「神経根」が圧迫されたり刺激されたりして起こります。
椎間板変性により生じた骨棘などにより神経根は圧迫されますが、その椎間板変性は筋力低下やアライメントの変化などが原因となることもあります。
頚椎症性神経根症の評価とは?
問診で痛みや痺れが出現している部位を聞いた際に参考にしていただきたいのがデルマトームです。症状のある部位がどの神経根の領域なのかを把握し、それに対応する腱反射障害や運動障害の程度を評価します。
画像診断によって障害されている部位がカルテに記載されていることもありますが、障害されている部位がその部位だけとは限りません。療法士として反射検査や感覚検査、筋力検査を行い、障害されている部位を評価しアプローチすることが大切です。
次回、頚椎症性神経根症の評価について詳しくお伝えしていきます。
まとめ
頚椎症性神経根症について〜概要〜
1. 頚椎症性神経根症は中年〜高齢者に多く、加齢変化による頚椎症の変化によって神経根が圧迫されたり刺激されたりすることで痛みや痺れ、筋力低下が生じる。
2. 問診では痛みなのか痺れなのかを明確にすること、痛みがある場合はその種類を明確にすることが重要である。
3. 頚椎症性神経根症の評価にはデルマトームを参考にして腱反射や運動障害の程度を評価する。
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