買い物動作の評価と指導 上肢機能と役割 ~作業療法士・理学療法士のためのADL実践ガイド~

買い物動作の評価と指導のコツ 上肢の動きと機能的役割 ~作業療法士・理学療法士のためのADL実践ガイド~

みなさんこんにちは。作業療法士の仲田です。

今回は、ADL(日常生活動作)の中でも重要な「買い物」について、実践的な視点からお伝えしていきます。

実際にZoomのナイトセミナーで「OTしゃべり場」というADLなどを話し合う場で出てきた買い物についての考え方に関する会話を一部お伝えしていきます。

受講生

先生!買い物練習ってどんなことをすればいいですか?

仲田

買い物ですか?

買い物で、取り合えずアクリルコーンやお手玉を取ってもらったり、重たいものを持って歩いてもらってるんですけど。あってます?

間違えではないけど、物品の取り方練習はしていますか?

取り方練習?

その反応はなさそうですね。

とりあえず、スーパーの陳列の高さに合わせて練習してる感じです。

スーパーの陳列の高さに合わせることは素晴らしいことです。

ありがとうございます!それで、取り方練習教えて下さい!

物を取る時の腕の動きはイメージつきますか?

無意識だから…。手をまっすく伸ばすとか?

まっすぐ伸ばす前に肘を曲げませんか?

確かに!

買い物動作における上肢の動きの基本手順

  1. 手を顎に近づける
  2. 手を目標物に移動させる
  3. 目標物をつかむ
  4. 目標物を引き寄せる
  5. 目標物をカゴに入れる

なるほど、これが上肢の動きですね!

手指・前腕・上腕・肩甲骨はそれぞれ機能的な役割があるんですよ。

役割ですか?

上肢の各部位の役割 – ショベルカーに例えると

  • 肩甲骨(運転席):土台としての役割
  • 上腕(ブーム):目標物の高さ調整
  • 前腕(アーム):目標物への移動
  • 手指(バケット):目標物を掴む

ショベルカーの例えは分かりやすかったです。名称は知らなかったですけど。

名称って難しいですよね。
物を取る以外にも、人込みの中の移動やら購入するものやら評価が必要ですね。

なるほど!4日後に試してみます。

応援していますよ。

また相談しますね。

今回のようなzoomだけではわかりにくいと感じたら、療活(療法士活性化委員会)のセミナーに遊びに来てくれた時にお伝えしますね。

よろしくお願いします!

まとめ

  1. 目標物を取る際、肘を曲げてから伸ばす
  2. 肩甲骨、上腕、前腕、手指はそれぞれ役割がある
  3. 物を取る以外にも移動や購入するものなど評価する

いかがだったでしょうか。視野が広がり少しでも役に立てたのなら幸いです。

次回は掃除についてを予定しています。

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