動きをイメージできない・みれない…少しずつ上達するための3つのポイントをまとめました。[療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その129~]

動きをイメージできない・みれない…少しずつ上達するための3つのポイントをまとめました。

こんにちは! モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。

 

なんとなく筋や関節それぞれの動きはイメージできるんだけど、
ADLをみるとなると、なんだか動きがイメージできない…

こんな時って、ありませんか?

今回は、動きをイメージできるようになるための
上達ポイントを3つ、お伝えいたします。

解剖学的なイメージがあること

多くの方が実践されていることだと思いますが

解剖学的な特徴を抑えておけると、どこがどのように動くのかイメージがしやすくなります。

「主動作筋の作用」に注目しがちですが、
実生活で動作を活用するには、「疲れにくく、安定した動き方」ってすごく大切ですよね。

 

たとえば、
「手を挙げることはできるけれど、頭や身体を洗うのはしんどい」
という場面を考えてみましょう。

 

このとき、上腕骨と肩甲骨に着目して
『どうしたら、手を上げ続けても疲れにくくなるのか?』
と考えることがあるんじゃないかと思いますが、

・三角筋や前鋸筋をひたすら鍛えましょう!!

のような結論以外にも、

 

・ローテータカフは活用できているのか?
・肩甲骨が動きにくいんじゃないか?

など、別の考え方もできるかもしれませんよね。

 

なので、ある動作を行うときに
「そもそも、その関節はどんな動き方をするのか?」
「本来の関節の動き方に沿って、自分で動かせるのか?」

を意識しながら解剖学的な知識を学べると、より良いんではないかと思います。

意識してみること

続いては、注意に関することです。

例えば、下の図の中にある1〜20までの数字を
順番に探してみてください。

ただし、3・6・9・12・15・18の数字を
それぞれ見つけたら
あなたの周りに茶色がいくつあるのか数えてみてください。

 

どうでしたか??

 

意外と、周りに茶色がいくつあるのか
探し忘れちゃった!!って方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

 

ここでのポイントは、注意がいろんなことに分散すると
何を、どこまで行っていたのかがわからず混乱しやすくなる
ということです。

これは、動作分析においても一緒です。


全身の動きは、肩の動きだけで行われてるわけではありませんよね。
肩といっても、肩甲骨や上腕骨・鎖骨など、
複数の骨や関節が連動して動いていますよね。

なので、動作をイメージするためには
1度に全ての動きを見ようとする前に

どこでもいいので、1つにポイントを絞って
意識して動きを見ることが大切です。

動かす感覚があること

3つ目は、認知・認識にかんすることです。

サルによる実験なので、臨床的なエビデンスレベルは低いですが…
「動作を開始する前に、どんな動き方をするのか情報をキャッチしている」
という報告があります。
(参考:https://www.amed.go.jp/news/release_20190711.html

言い換えれば、ある動きを行うことができなければ
動作をキャッチするために必要な情報を
頭の引き出しから引き出せない可能性がある、と言えます。

たとえば、先ほど例に挙げた肩の動きでも
「上肢を挙上するとき、肩甲骨は上方回旋する」と頭では分かっていても

実際に上肢を挙上する際に、肩甲骨が十分に上方回旋せず
代償的な動きが出ているとしたら

おそらく、肩の動きを観察しようと思っても
「なんとなくしっくりこない」「イメージしにくい」
と、モヤモヤするんじゃないかと思います。

つまり、療法士自身が、動作分析をしたい身体の部位を意識して動かせていないと
いくら動作を観察しても「動いている感じがイメージしづらい」状況は続きやすい
ということです。

 

なので、自分の身体でも、どこか1箇所を意識しながら動かす体験があると、
「動作を見る」視点が養われやすいと思っています。

 

 

まとめ

今回は、動作をイメージするのが苦手…という時に
どんなことを意識してみたらいいのか、
私見をお伝えさせていただきました。

 

ちなみに、上記の3ポイントを重視して
動作分析を学べるのが、モーション・アナライシス講座です。

 

ご興味がありましたら、ご覧になってみてください!

 

  • 日常生活動作から動作分析を行えるようになりたい…
  • 寝返りをもっと見れるようになりたい…
  • ADLにつながる介入プランを作れるようになりたい…

そんなお悩みを解決する講座です。

【 特 徴 】
Basic・Assessmentコースで学んだ内容をもとに
寝返りの動作分析を、参加者同士で実践しながら学べます。

【 内 容 】

  1. 安定した体重移動の要となる、体幹の機能と特徴

  2. 座位・立位で肩を屈曲するために必要な、腹部~肋骨・胸骨~肩甲骨の動きのつながり方

  3. 安定して動けるために欠かせない、股関節と骨盤帯のつながり

  4. 各部位で重要となる部位へのアプローチ方法
     ・体幹→脊柱、腹筋へのアプローチ
     ・肩→肋骨周囲へのアプローチ
     ・股関節→股関節前面へのアプローチ

わからない部分は、いつでも質問できるところも このコースの特徴です( ^ω^ )

Basic・Assessmentの内容を、実戦形式で復習することにもなりますので
実技の面でもレベルアップします。

次の一歩へ進むために、まずは自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?
療法士活性化委員会 認定講師 吉田 頌平

      【療活講習会一覧】

      ”信頼される療法士になるための土台を作る”>>>療活してる?

      このブログの感想をレターでいただけますか? 応援・批判どちらも受け付けています。>>>吉田頌平のレターポット

      この記事が「おもしろい!」「為になった!」と思ってくださった方は、ぜひ「シェア」や「いいね!」をお願いします!!

      今すぐ「いいね!」ボタンを押して「療法士のためのお役立ち情報」をチェック! ↓ ↓ ↓ ↓

      この記事が気に入ったら
      いいね ! しよう

      受付中講習会一覧

      土日開催

      2024.4.20(土)評価・触診からアプローチまで! 苦手な療法士のための動作分析実践講座
      2024.5.18(土)【OT限定】苦手意識がなくなる!! OTのための、やさしい歩行セミナー

      【ADLで悩んだらこれ!】2024.5/19(日)【ADL訓練が苦手な方限定】対象者に合わせた効果的なADL訓練のための考え方・実践法【下衣・トイレ動作編】
      2024.6.15(土)ROMexを効率的に行うための触診セミナー【下肢編】
      【ADLで悩んだらこれ!】2024.6/16(日)【ADL訓練が苦手な方限定】対象者に合わせた効果的なADL訓練のための考え方・実践法【上衣・自助具作成編】
      2024.7.20(土)評価・触診からアプローチまで! 苦手な療法士のための動作分析実践講座
      2024.7.21(日)【臨床力アップ!】苦手な療法士のための腰部脊柱疾患の評価とアプローチ法
      2024.8.18(日)慢性疼痛に対する痛み・神経の科学的根拠をもとにした末梢神経への徒手介入法 ~DNMアプローチ~1DAY濃縮版
      2024.8.18(日)トイレ動作の動作分析から情報共有までの流れを学ぶ

      【迷ったらこれ!】第31期 2024. 7/6,7 8/3,4 9/7,8(土日)【触診が苦手な方限定】第31期 6日で学ぶ評価・アプローチのための触診セミナーBASICコース →残り20名
      【慢性疼痛にはこれ!】2024.4/21 5/19 6/16(日)慢性疼痛に対する痛み・神経の科学的根拠に基づく末梢神経への徒手介入法 ~DNMアプローチ~BASICコース

      平日開催

      【迷ったらこれ!】第31期 2024. 7/3,7 7/28,8/4 9/4,8(水日)【触診が苦手な方限定】第31期 6日で学ぶ評価・アプローチのための触診セミナーBASICコース

      オンラインコンテンツ

      2024.5.17(金)21時〜22時 OTのしゃべり場

      動画コンテンツ販売中>>>療活BASE

      リハビリで悩む療法士のためのオンラインコミュニティ「リハコヤ」

      リハコヤ