こんにちは! モーションアナライシスコース講師の吉田頌平です。
今回は、体幹部に着目して階段を上がるためのポイントと、動作分析を考えていきます。
階段昇降時の体幹のはたらき
本日は、骨盤をふくめて
体幹部に注目していきます!
階段昇降をおこなう時の大きなポイントは、
「荷重した状態を安定して保てるか?」
という点にあります。
体幹部は、身体の安定をたもつことと、
前に出している下肢へ荷重する動きを促す働きがあります。
階段を上がるときに注目します。
特に③のフェーズで、体幹を前傾していますね。
体幹を前傾することで、足部へ荷重し
膝・股関節の伸展力をしっかり発揮できるようにするためです。
そして、膝・股関節が伸展する力で
身体を上方へ押しあげていきます。
階段を降りるときのポイント
では、階段を降りるときはどうでしょうか?
階段を降りるときに注目したいのは、足部の動きとの関連です。
基本的には、階段を降りるときは
身体を垂直に近い状態にたもつことが多いので、
まず身体を安定するために体幹ははたらきます。
注目したいのはフェーズ②での足部・体幹の関係です。
フェーズ②になると、後方に残った下肢に荷重して身体を支えるようになります。
このとき足部・股関節で支持することが難しいばあい、
骨盤帯が軽度前傾し、前に出した足へ早く荷重を移動しようとします。
つまり、支持側の足部・股関節の動きを代償するために
体幹前傾が促されることがある、ということです。
階段を降りる場合でも、
股関節より上方の身体を支えつつ
前方へスムーズに移動するために体幹部が働くんですね。
体幹部の機能をどう評価する?
ここまで、階段昇降における
体幹部の機能をお伝えしてきました。
では、体幹部の機能をどう具体的に評価したらいいでしょうか?
オススメなのは
・片足立位が安定して保てるか
・立ち上がり/着座をスムーズに行えるか
・横歩きができるか
を触診しながら観察してみることです!
今回のテーマである体幹部では、
「荷重した状態を保ちながらうごけるか?」
が重要なポイントでしたよね。
もし荷重した状態を保つことができないと…
前後左右にフラついたり、なかなか身体を動かせない
なんて場面がみられるはずです。
「どこを触診して、どう観察したらいいの?」という場合は、
以下の記事が参考になるかもしれません。
立位バランスを評価する「片脚立位」で意識したい3つのポイント[療法士に必要なセルフエクササイズの考え方~その82~]
(執筆者:吉田)
まとめ
さて、今回は体幹に注目して
階段昇降を考えてきました。
次回は、階段を降りる動作を
もう少し掘り下げていきますね。
「朝、2階から下りるのが不安で」って言われるけど、
なにしたらいいのか分からなくて困ってる…と思われている方のお力になれたら幸いです。
- 日常生活動作から動作分析を行えるようになりたい…
- 寝返りをもっと見れるようになりたい…
- ADLにつながる介入プランを作れるようになりたい…
そんなお悩みを解決する講座です。
【 特 徴 】
Basic・Assessmentコースで学んだ内容をもとに
寝返りの動作分析を、参加者同士で実践しながら学べます。
【 内 容 】
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安定した体重移動の要となる、体幹の機能と特徴
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座位・立位で肩を屈曲するために必要な、腹部~肋骨・胸骨~肩甲骨の動きのつながり方
-
安定して動けるために欠かせない、股関節と骨盤帯のつながり
- 各部位で重要となる部位へのアプローチ方法
・体幹→脊柱、腹筋へのアプローチ
・肩→肋骨周囲へのアプローチ
・股関節→股関節前面へのアプローチ
わからない部分は、いつでも質問できるところも このコースの特徴です( ^ω^ )
Basic・Assessmentの内容を、実戦形式で復習することにもなりますので
実技の面でもレベルアップします。
次の一歩へ進むために、まずは自分の動きを噛み砕いて分析してみませんか?
療法士活性化委員会 認定講師 吉田 頌平
【療活講習会一覧】
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