脊柱の機能ついて勉強してみる〜頸椎編〜

脊柱の機能ついて勉強してみる〜頸椎編〜

こんにちは、自分って一体何なんだろうと考えるとよくわからなくなってきている療法士活性化委員会委員長の大塚です。実は自己紹介で話す内容って誰しも「何かを介した自分」なので本当の自分を表すのって実は難しいです。

理学療法士大塚久

さて、前回脊柱の機能を学んでいると頸椎は回旋、胸椎は固定、腰椎は屈曲・伸展といった動きがあるのがわかりました。では実際の生活の場面ではそれぞれどんな役割をしているのか考えてみました。今回は頸椎の動きについて考えていきたいと思います。

頸椎の役割って?

頸椎(C1〜C7)の特徴

特徴的なのは環椎(C1)と軸椎(C2)です。この2つで回旋の動きの約50%を担っています。

C3からC7頸椎はほぼ同じような形をしていますがC7の棘突起はとくに大きく隆椎とも呼ばれ、ランドマークとして用いられます。

またC1〜C6の横突起には横突孔があり椎骨動脈が通っています。

体幹について勉強してみる〜脊柱の機能解剖〜より

また後頭骨と環椎後頭関節を形成し、こちらは主に頭部の屈曲と伸展の役割を担っています。主に後頭骨からC1,C2で頭部の動きをコントロールしており、C3からC7はその動きを支える土台として機能しています。

頸椎と頭部を支えているのは?

頭部は僧帽筋、胸鎖乳突筋、斜角筋、肩甲挙筋、頭半棘筋などが前後左右でそれぞれ引っ張りあい、バランスを取るように支えられています。さらに後頭直筋,小 後頭直筋,上 頭斜筋、下頭斜筋、頸長筋などの深部の筋で安定化されています。

ではなぜ筋で前後左右から引っ張り合って支えているのでしょうか?
それは頭部が正中位に保持されているのを固有受容器からの感覚入力で感知しているからです。頸部を取り巻く筋肉の伸長刺激による固有受容器の感覚と視覚から入力される情報を統合し、頭部を正中位に保っています。

円背傾向になるとどうなるか?

リハビリの場面では円背傾向の姿勢の方がよくみられます。また若年層でもいわゆる“姿勢が悪い状態”の方もいます。円背傾向骨盤が後傾し、胸椎の後弯が増加、頸椎の前傾が強くなり、その分、環椎後頭関節は伸展することで頭部の正中位を保っています。このとき先ほど出てきた頸椎を引っ張り合って支えている筋肉のバランスは崩れ、後方の筋肉は過度に収縮し頭部を固定することでバランスをとるようになります。結果頭部、頸部の屈曲・伸展や回旋の動きが制限されます。

頭部・頸部を屈曲・伸展、回旋させるのはなぜか?

それはものを視るためです。人は生きていくために周囲の環境から情報収集をします。っして外界からの情報の90%を視覚情報から得ています。人間の視野は上方60°、下方70°、側方100°です。その足りない部分を補うために屈曲・伸展、回旋が必要になります。

日常生活の場面ではどんなときに頭を動かしているか?

  • 朝起きて時計を確認する
  • 寝返って起き上がる
  • ベッドから立ち上がる
  • 顔を洗う
  • 歯を磨く
  • 髪をとかす
  • 着替える
  • 食事をする
  • テレビや新聞を見る
  • 靴を履く
  • 外に出て歩く
  • 電車・バスの電光掲示板を見る
  • 仕事中のあらゆる動き
  • カーテンを閉める
  • 風呂に入る
  • 洗髪する
  • 体を拭く
  • ベッドに入る
  • 寝る

日常生活の様々な動作で必要になります。もし頸部の可動域が制限されていたらこれらの動作が別の部位での代償で行うか、動作自体をやらないかの選択肢になり、代償を選べば代償部位の過剰使用による疼痛、やらないを選べば活動性の低下による廃用や不動による疼痛の原因にもなります。

また後ろから呼ばれたときに振り返るにも頸部の動きが必要になります。頸部に制限がある場合、体全体で振り向かなければならず、転倒のリスクも高まります。

具体的な頸部の動きを出すアプローチ方法は?

療活では後頭骨とC2間のモビライゼーションを行い、頸椎周囲の可動性を確保する方法を行なっていきます。

方法は腹臥位または坐位で後頭骨と第二頸椎を触診、関節包、靭帯性のend feelまで離開して深呼吸を行います。

この他にも頸椎の動きは胸椎、腰椎、股関節、膝関節、足関節の影響も受けるため、立位で生理的前腕が出るために必要な評価とアプローチを行なっていきます。
>>>Assessmentコース

まとめ

頸椎は

  1. 周囲の環境を認識するために可動域が必要
  2. 筋によって安定化されている
  3. 可動性が低下することで様々な日常生活に影響する

と考えられます。

機能解剖やその特徴を知ることでより効率的なアプローチが行えます。一緒に体幹のアプローチを学んでみませんか?
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療活では患者さん、利用者さんの目的を達成のサポートができる療法士が増えることで療法士自身も、患者さん利用者さんも笑顔になることを目的に活動しています。

脊柱の機能シリーズ

体幹について勉強してみる〜脊柱の機能解剖〜
脊柱の機能ついて勉強してみる〜胸椎編〜
脊柱の機能ついて勉強してみる〜腰椎編〜

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