毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
本日は、膝関節の安定性についてお伝えしていきます。
膝蓋大腿関節について
膝関節は脛骨大腿関節と膝蓋大腿関節から構成されています。
膝蓋大腿関節は、膝関節を屈曲-伸展した際に、膝蓋骨が上方または下方に滑るように動きます。そのため、膝蓋骨の滑走性が重要になってきます。
この膝蓋大腿関節の動きを悪くしてしまう原因は、膝蓋骨自体の可動性以外にも、膝蓋上嚢や膝蓋下脂肪体の硬さなどが関与します。
脛骨大腿関節の構造について

外側と内側の脛骨大腿関節は大きな凸面の大腿骨顆とほぼ平坦で小さめの脛骨顆から構成されます。
関節の安定性は、しっかりした骨性適合ではなく、筋や靭帯、関節包、半月、体重による外力や物理的な閉じ込めによって得られます。
膝関節の伸展時にはスクリューホームムーブメント(終末強制回旋運動)が働きます。それにより骨性適合はあるものの、それだけでは弱く、筋や靭帯などによって補強されています。
膝関節の安定性に関与する筋とは?
では、膝関節の安定性に関与する筋肉には、どのようなものがあるのでしょうか?

繰り返しになりますが、膝関節は過伸展を防ぐ骨性制御を欠くので、筋群や後方関節包が膝の過伸展を制御しています。その筋群とは、膝窩筋、腓腹筋、ハムストリングスで、特に半膜様筋腱の延長線維によってさらに補強されます。

半膜様筋の停止は5つあり、脛骨内側顆、後内側関節包、後斜靭帯、斜膝窩靭帯、膝窩筋です。それらに加え、一部資料では半月板に停止するとされていることもあります。
膝関節の安定性について理解を深め、臨床に活かしていきましょう。
まとめ
膝関節の安定性について
1. 膝関節は脛骨大腿関節と膝蓋大腿関節で構成される。
2. 膝蓋大腿関節の動きを低下させる原因は、膝蓋骨自体の可動性以外に、膝蓋上嚢や膝蓋下脂肪体の硬さなどがある。
3. 膝関節の安定性に関与する筋肉は、膝窩筋、腓腹筋、ハムストリングスで、特に半膜様筋腱の延長線維によってさらに補強される。
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