毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
術式を確認する
例えばTHAのOPEの既往がある場合、みなさん術式を確認すると思います。しかし確認はできてもそれをリハビリに生かしているかどうかは正直疑問があるので今回は術式をどう活かすかをお伝えしていきます。
股関節のOPEを例にすると
- THAの後方侵入→大殿筋、深層外旋六筋
- γネイルなどの側方侵入→中殿筋、小殿筋
を切開しています。そして切開している筋は必ず筋不全を起こします。
血流の低下や筋力の低下を起こしたり、瘢痕形成されて組織の可動性が低下します。
術式を知ることでどの筋肉を切っているが理解できます。なのでその部分の筋力や可動域を必ず評価しましょう。
もう一点忘れがちなOPE
原疾患の術式は忘れることはほぼないと思いますが、もう一点忘れがちなOPEとして内部疾患に対するOPEも考慮しましょう。特に内部疾患で開腹手術を行ったり、内視鏡で手術をしている場合、腹筋群が損傷されています。その場合は腹筋群の筋不全を起こします。腹筋群に不全があると姿勢保持に影響を及ぼしますので必ず確認しましょう。
まとめ
術式を意識していますか?について
- 術式から損傷している筋肉を推測して評価する
- 切開している筋、軟部組織は不全を起こす
- 内部疾患の手術歴、術式も確認する
術式は数少ない身体内部の状況を確認する評価の一つです。術創も含めてどんな方法で手術を行ったのか確認してみましょう。
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