毎週月曜日は一年前にリハコヤでライブ配信されたものの一部を文章でお届けします。
認知症とは?
まず
- 機能障害
- 能力障害
に分かれます。
機能障害
脳の器質的な変化。前頭葉、側頭葉の萎縮。側頭葉の萎縮により短期記憶の低下していきます。また前頭葉が萎縮することにより情動が抑えられなくなります。
なので情動的になっている方や記憶力が低下している方に関わりがうまく行かないというのは病気の症状としてしょうがない部分があります。
能力障害
いわゆるBPSD(周辺症状)です。これは器質的な障害だけでは起こりません。それ以外に、性格、生活史、健康状態、脳の器質的障害、社会的心理的関係など様々な要因によって変わってきます。
器質的な部分だけでなく、この能力障害に目を向けて関わりを持つことで反応は大きく変わってきます。
アプローチ方法は?
能力障害を加味しながらその方の認知レベルに合った介入方法が必要になります、そこで使われるのがピアジェの理論です。ピアジェの理論では大きく4つのレベルに分けて考えます。
- 計画レベル:自分で目的を持って実行できるレベル。HDS-R20点前後
- 探索レベル:計画の目的は作れないが、設定によって自分で手順を確認しながらできるレベル。手順に介助が必要。
- 感覚レベル:内界と外界が区別がしにくいレベル。感覚入力が必要。
- 反射レベル:生理学的な反射で活動しているレベル。反射的な活動を促進する。
この4つの段階を意識してアプローチをしてみましょう。
アプローチで大事なのは?
先程のピアジェの理論に合わせて、性格、生活史、健康状態、脳の器質的障害、社会的心理的関係を加味してどんな声掛けの方法で、どんな手順で、どんな感覚を使って介入していくかを相手に合わせて選択していきましょう。
まとめ
認知症とは?〜ピアジュの理論から〜
- 機能障害と能力障害に分ける
- ピアジェの理論の4つの段階に合わせて介入法を変える
- 前提として性格、生活史、健康状態、脳の器質的障害、社会的心理的関係を意識する
認知症に対しての関わりというより、相手がまず人間であることを意識して関わりを持っていきましょう。
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