第55回理学療法士国家試験 午前 第52問

第55回理学療法士国家試験 午前 第52問

毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!

問 

錐体路を含むのはどれか。

  1. 脳梁
  2. 大脳脚
  3. 上小脳脚
  4. 中小脳脚
  5. 下小脳脚

 

解答

2

 

解説

錐体路(皮質脊髄路)とは

骨格筋の随意運動を支配する神経の伝導路のことです。

 

錐体路に問題があると上位運動ニューロンの障害と考えられます。

錐体路徴候として以下の4つがあります。

  1. 痙性麻痺
  2. 腱反射の亢進
  3. 病的反射(特にバビンスキー反射)の出現
  4. 腹壁反射の消失または減弱

 

経路は

大脳皮質

内包後脚

大脳脚

橋縦束

延髄錐体

外側皮質脊髄路・前皮質脊髄路

 

となります。なので解答は2になります。

 

これを臨床で活かすには?

脳卒中のリハビリでは麻痺の回復段階が大きく影響してきます。錐体路(皮質脊髄路)は85%が交叉して外側皮質脊髄路、15%が交叉せずに前皮質脊髄路となり、前皮質脊髄路は体幹などの近位筋の随意収縮を調整しています。なので運動麻痺があったとしても、体幹筋は比較的随意性が向上してくることが多くあります。なので「麻痺だから」として諦めるのではなくきちんと評価をして介入をしていきましょう。

 

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