運動療法のバリエーションについて勉強してみた

運動療法のバリエーションについて勉強してみた

こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。

理学療法士大塚久

先日講習会で「運動を指導する際に引き出しが少なくて困っています。どんな運動がいいか教えてください。」と相談を受けました。確かに僕自身も経験が少ない頃はいろんな本に載っている体操を取り入れたりもしていましたが、相手に合わせた運動を指導するのって難しいですよね。そこで今回は運動療法を選択するポイントをお伝えします。

 

運動療法のバリエーションを増やして選択するポイントは?

ポイントは

  1. 目的を明確にする
  2. 筋肉の起始・停止・作用を確認する
  3. 重力の方向を意識する

です。

 

目的を明確にする

まず大前提として運動療法を行うことで改善したい目的を明確にしましょう。

例えば

  • 歩いて買い物へ行けるようになる
  • トイレが一人でできるようになる
  • 寝返りの介助量を減らすことができる
  • お風呂の浴槽を跨げるようになる
  • 食事の時に座位保持時間が長くなる

などといったリハビリの目的です。この目的を明確にしないと何のための運動療法かがわからなくなります。

また、目的を明確にしたらその目的の中でどの部分ができるようになれば目的が達成されるのかを評価します。

例えば

  • 歩行の安定性
  • トイレの下衣操作
  • 寝返りの時の側臥位の保持
  • 浴槽を跨ぐ際の安定性
  • 安定した座位の保持

といったように具体的にどの部分ができるようにしたいのかを明確にします。

そしてその部分でどの関節がどの方向に動き、その時に筋肉がどう働くかを分析しましょう。

動作分析についてはこちら>>>【WEB】動作分析の基本的なみかたと評価の抽出・アプローチ法

 

筋肉の起始・停止・作用を確認する

目的を確認して動作を分析したらその動作に必要な筋肉がわかったらその筋肉の起始・停止・作用を確認し、関節の動きと筋力の評価をしましょう。

例えば

  • 動作に必要な可動域の測定
  • 動作の安定性:遠心性、静止性収縮
  • 動作の運動性:求心性収縮

といった具合に単純な可動域と筋力だけではなく、その動作に必要な可動域と筋の収縮形態に合わせた筋力を測定しましょう。

 

重力の方向を意識する

評価ができたら運動療法を行います。その際に運動を選択するのに筋の起始・停止・作用、重力の方向を意識しましょう。

  • 筋を弛緩させたい→重力を除した状態で起始と停止を近づけてポジショニング
  • 筋を伸長させたい→重力にこうした状態で起始と停止をend feelまで伸長してポジショニング

 

遠心性収縮の筋力が欲しい場合

対象者の筋力によって負荷を決定します。

  • MMT1〜2→重力と同じ方向に求心性収縮
  • MMT3→重力に平行に静止性収縮
  • MMT4〜5→重力に抗する方向に遠心性収縮

といった具合に段階付けます。

目的が遠心性収縮だった場合は必ず最後の段階まで筋力強化を行いましょう。

また運動を行う際に単純に筋力をつけるだけでなく、目的の動作になるべく近い状態で行います。

例えば

目的の動作と

  • 同じ関節の角度
  • 同じ筋の収縮形態
  • 同じ負荷

で行うことでより動作に結びついた運動となります。

まとめ

運動療法のバリエーションについて勉強してみた

  1. 目的を明確にする
  2. 筋肉の起始・停止・作用を確認する
  3. 重力の方向を意識する

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