動作分析のポイントについて 〜安定性と運動性〜

動作分析のポイントについて 〜安定性と運動性〜

こんにちは、療法士活性化委員会の大塚です。

理学療法士大塚久

今回はよくご質問いただく動作分析のポイントについてお伝えします。

動作とは?

動作とは

事を行おうとして身体を動かすこと。また、その動き。たちいふるまい。挙動。転じて、機械の働き・動きなどにもいう。

広辞苑

 

とされています。リハビリ的に解釈すると、

目的を達成するために、新たな支持基底面に荷重すること

です。

そのために必要なものが

安定性

運動性

です。

安定性と運動性とは?

安定とは

①物事が落ち着いていて、激しい変化のないこと。「物価の―」「天気が―する」

 ②〔理〕物体のつり合いや運動の状態がわずかな乱れを与えられた時に、元の状態へ戻ろうとする性質を持つこと。「この壺は―が悪い」

③〔化〕物質が分解・反応・壊変しにくいこと。

運動とは

①物体が時間の経過につれて、その空間的位置を変えること。

②〔哲〕1のほか広く化学変化・生物進化・社会発展・精神的展開などをも含めて、形態・性状・機能・意味などの変化一般をいう。アリストテレスは運動の理解を自然学の基礎に置いた。

③体育・保健や楽しみのために身体を動かすこと。スポーツ。「適度に―する」「―選手」

④目的を達するために活動すること。「選挙―」「市民―」「―資金」

⑤〔生〕生物体の能動的な動き。個体内の局所的運動と個体の移動運動、また成長運動・筋運動・細胞運動などのように分類する。植物にも膨圧運動がある。

広辞苑

 

とされています。つまり、リハビリで必要な要素で考えると

  • 安定性:支持基底面内のに重心を戻す
  • 運動性:新たな支持基底面に重心を移動する

というものであり、相反する役割があります。

安定性が高いものは動きにくくなり、運動性が高いものは安定性が悪くなります。

ただし、運動性を得るためには先に安定性が保たれている必要があります。

そもそも安定している場所があるからこそそこから動き出せます。動きだした先の新たにできた支持基底面内に荷重するにも安定性が必要です。なのでそもそも安定性が担保されていることが運動する条件となります。

動作分析でみるポイント

動作分析ではまず安定性を見るために支持側→運動側の順で評価しましょう。

  • 寝返りであれば寝返りで下になる側
  • 立ち上がりであれば骨盤から足部
  • 歩行であれば立脚期

が支持側になります。

まとめ

動作分析のポイントについて 〜安定性と運動性〜

  1. 動作とは目的を達成するために、新たな支持基底面に荷重すること
  2. 安定性が保たれることが運動性につながる
  3. 動作は支持側(安定性)⇨運動側(運動性)の順でみる

 

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