毎週木曜日は国家試験の問題と解説をしてきます!!
*あくまで療法士活性化委員会としての解説なので確実な正答を保証するものではありません。必ず自分で調べましょう!
問
見捨てられ不安を特徴とするのはどれか。
- 依存性パーソナリティ障害
- 演技性パーソナリティ障害
- 回避性パーソナリティ障害
- 境界性パーソナリティ障害
- 自己愛性パーソナリティ障害
解答
4
解説
パーソナリティ障害(人格障害とも呼ばれます)とは、本人に重大な苦痛をもたらすか、日常生活に支障をきたしている思考、知覚、反応、対人関係のパターンが長期的かつ全般的にみられる人に対して用いられる用語です。
パーソナリティ障害は10種類あるとされ、さらにABCのグループに分類されています。
Aグループ(奇妙・風変わり)
- 妄想性:不信と猜疑心
- シゾイド:他者に対する無関心
- 統合失調型:奇妙または風変わりな思考と行動
Bグループ(演技的・感情的・移り気)
- 反社会性:社会的無責任、他人の軽視、欺瞞、自分の利益を得るための他人の操作
- 境界性:一人でいることに関する問題(見捨てられる恐れによる)、感情や衝動的行動をコントロールすることの問題
- 演技性:人の注意を引きたい欲求と劇的な行動
- 自己愛性:もろい自尊心、賞賛される必要性、および自分の価値についての過大評価(誇大性と呼ばれる)
Cグループ(不安・恐れ)
- 回避性:拒絶される恐れによる対人接触の回避
- 依存性:服従と依存(世話をしてもらう必要性による)
- 強迫性:完全主義、柔軟性のなさ、頑固さ
見捨てられ不安を特徴とするのは対人に対する問題がある境界性パーソナリティ障害となります、
ですので、解答は4となります。
これを臨床で活かすには?
まずどのパーソナリティの障害であったとしても、主観的な苦痛(不安、抑うつなど)に対しての介入をしてきましょう。大事なことは「主観的苦痛」と言うことです。客観的に見てそれほどでもないものと評価しても、本人には苦痛が実際に感じられています。まずはそのことを認めることから始めてきましょう。障害の有無に関わらず相手は人間です。まずその人自身を認めていきましょう。
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