療活してる?
皆さん、こんにちは。
療活の林です。
突然ですが、臨床で腰痛を患っている患者・利用者さんって多くありませんか。
平成19年の国民生活基礎調査の結果でも有病率(健康保険を使用して受診した数)は第1位もしくは第2位とされ、医療費の高騰の面からも重大な社会問題となっている。1)より
とされています。
私も患者・利用者さんの腰痛の原因が分からない、治らなくて申し訳ないと思うことが多々ありました。
ただ、脊柱疾患に対する病態を理解することで痛みを少しでも楽にすることは可能です
概論についてはこちらの記事を参考にしてください。
>>>脊柱疾患に対するリスク管理と評価・アプローチ方法は?
まずは体幹前屈で痛みを訴える原因について皆さんと考えていきたいと思います。
臨床で起き上がり、立ち上がりなどでこんな訴えはありませんか。
「起きると腰が痛いの」
「立つ瞬間に腰が痛くてしょうがないの」
そんな時、昔の私ですと、
「痛みが出ないように気をつけてくださいね」
「何かにつかまって立ち上がってください」
と言っていました。
このままでは患者・利用者さんに申し訳ないと思い、まずは体幹前屈で痛みが出る疾患について調べました。
・筋筋膜性腰痛症→筋へのストレス、筋膜のよじれ
・腰椎椎間板ヘルニア→ヘルニアの後方脱出による神経の圧迫
・椎間板症→椎間板内圧の上昇
・脊柱圧迫骨折→椎体骨折部への負荷増大
・急性腰痛症→椎間関節の可動域制限
などがありました。
しかし、身体にどんな障害が起こっているか分からないとリハビリはできません。
次に体幹が屈曲することで脊柱にどんな負荷がかかっているのかを調べました。
・椎体の負担増
・椎間板の後方隆起
・筋肉の負担増
・神経の伸張
が生じることがわかりました。
つまり療法士がアプローチできるのは、体幹前屈時の腰痛において、
- 関節(椎間関節)
- 筋(大腰筋、多裂筋、最長筋など)
- 神経(大腿神経、坐骨神経など)
の3つではないかと考えました。
具体的にこれに対して行う脊柱の評価と治療は
- FFD
- Kemp test
などがあり、
腰痛の原因部位に対して脊柱のモビライゼーションを実施するのが望ましいと考えます。
アプローチにより腰痛が改善されれば原因部位は脊柱であったと考えます。
今回のコラムが皆さんの臨床の一助になればと思います。
次回は体幹後屈で痛みを訴える原因について皆さんと考えていきたいと思います。
1)細田多穂+柳澤健編集理学療法ハンドブック(改訂第4版) 第3巻疾患別・理学療法基本プログラム
皆さんも脊柱の疾患の方がいる場合は病態を整理して見てくださいハハ(`´)
>>>触診から紐解く腰部脊柱疾患に対する評価とアプローチ
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>>>大塚久のレターポット
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