こんにちは!
患者さん・利用者さんの問題点を一緒にさがす!を基本にしている加藤です。
6月に第5期Assessmentコースが終了し、次の6期に向けてまた運動学と解剖学を勉強中です。
Assessmentコースの中で3ヶ月に開催しているのが肩関節の評価・介入方法です。その中で、肩甲上腕リズムについても触れています。
養成校で運動学の授業で学ぶ肩甲上腕リズム
- 評価したいけど、どうやって?
- なんとなく文献と違うけど、ではどうするの?
となりがちに・・・
そこで、今回のコラムでは肩甲上腕リズムの評価方法と遅く生じている時にみておくべきポイントについてお話していきます!
ゴールは
・肩甲上腕リズムが評価できる
・それに対して介入できる
です。
それでは行ってみましょう!
目次
評価方法
遅く生じている時の解釈
介入手順
まとめ
評価方法
肩甲上腕リズムは基礎運動学では外転30°以上で上腕骨に対して肩甲骨が2:1のリズムで動いていくことを言います。
最近の文献では高齢者の肩甲骨が動き始める角度は40°以降とも言われています。
つまり、評価方法として
・背臥位で肩関節外転(他動)し、肩甲骨が30°〜40°の間で動き始めるか?を確認していくことがいいと考えられます
(参考文献:若者と高齢者における肩甲上腕リズムの比較)
遅く生じている時の解釈
評価の結果、40°以降で肩甲骨が動き出した場合、肩甲上腕リズムが崩れており、遅くなっていると判断できます。
では遅くなっているというのはどんな状態でしょう?
臨床でやりがちな、
肩甲上腕リズムが崩れている=プレーシング
だけでは解決できません!
ここでポイントとなるのが
- 肩甲骨上方回旋する筋の筋力低下
- 肩甲胸郭関節のモビリティの低下
の2つが考えられ、これを順を追って評価していくことが大切です。
介入手順
では筋力低下か?肩甲胸郭関節のモビリティか?
どちらを先に見ればいいのでしょう?
答えは肩甲胸郭関節です。
そもそも肩甲胸郭関節が動かしにくい状態にあったら、前鋸筋や僧帽筋は筋力があっても肩甲骨を動かすことができません。
つまり
肩甲胸郭関節の評価 → 介入
をして、モビリティを確保してから
上方回旋する筋のMMT測定
という流れがいいのです。
まとめ
まとめていくと
肩甲上腕リズム評価 → 遅い → 肩甲胸郭関節のモビリティ評価 → 上方回旋するために筋の筋力検査
という流れが効率が良いと考えられます。
ぜひ、この流れで評価の時間を短くかつ正確にしてみてください!
療法士活性化委員会では、この評価・解釈を学べる場を用意しております。
Assessmentコースでは骨盤、脊柱、股関節、膝関節、足部、肩関節、呼吸・嚥下の評価・解釈・介入方法をお伝えしております。
この流れで受講していただくことで全身を短時間で評価することが可能となります。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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療法士活性化委員会
認定講師
作業療法士 加藤 淳