『脊柱圧迫骨折のリハビリについて〜開催報告〜』

脊柱圧迫骨折のリハビリテーション

みなさんこんにちは、療活の大塚です。

2018年1月20日(土)、療法士活性化委員会主催の疾患別1Day講習会
が開催されました!

今回のテーマは

「脊柱圧迫骨折に対する評価とアプローチ法」

臨床で担当することの多い疾患ですが、実際にリハビリを行う上で必要な病態・リスク管理・骨折の回復過程などをお伝えし、相手の状態をしっかりと評価し、把握してアプローチを行うまでをお伝えする、非常に臨床に直結したテーマでした。

僕も脊柱圧迫骨折の方を担当したことが数多くあります、もし今回の内容を新人の頃に知って良いたらもっと患者様のためになっただろうなーと感じていました。

それでは講習会の様子をお届けします!


講師の紹介


講師は藤中整形外科クリニックに勤務する理学療法士の林凌磨先生。

林先生は元々療法士活性化委員会の受講生。

今までも様々な講習会に行き沢山の技術を学びましたが、現場の20分で実際に使うには手当たり次第に学んだテクニックを使っていても時間が過ぎていくだけで悩んでいたそうです。

その時、療活で学ぶなかで「目的が大事」ということに気づき、テクニックを使う目的、いわゆる「評価」をしっかり行うことでテクニックがより活かせて、患者様の目的の達成に近く経験をしたそうです。

その経験から今回の講習会では
なぜそれを行うのか?という「目的」にフォーカスした話をしてくれました。


脊柱圧迫骨折の病態・リスク・回復過程


まずは脊柱圧迫骨折のことを学びます。
このにより急性期・回復期・維持期で何が必要か?なぜ必要か?を理解していきます。
ここで大事なのは何より「リスク」について
動きをよくするためにリハビリをするのに逆に悪くしてしまっては本末転倒。

悪くしないためにはきっちりとリスクを把握する必要があります。


リハビリの流れ


続いてはリハビリの流れについて学びます。
基本的な流れは

  1. HOPE、主訴の聞き取り
  2. Goal設定
  3. 姿勢・動作の評価
  4. 関節可動域、筋力、痛みの評価
  5. 整形外科的テスト

の順で評価をしていきます。

1、2で患者様の目的を確認しゴールを設定。

3の姿勢と動作で大まかに問題点を抽出。ここでは姿勢や動作で見るべきポイントを明確にしてお伝えしました。
そして4で機能の制限を定量的に評価。


5の整形外科テストで最終的にアプローチする部位を特定していきます。


機能障害に対するアプローチ法


しっかり評価ができたらそこにアプローチする方法を紹介。
今回は3つ

  • 仙腸関節のモビライゼーション
  • 大腰筋のリリース
  • 小胸筋のリリース

を行います。

問題となっている関節や筋にアプローチ後には運動療法を行っていきます。
運動療法も3つ紹介。

参加された皆さんは脊柱圧迫骨折はしていないですが、自身の体で変化を感じていただいたようです。


最後に


講習会は大盛況で終了となりました。
参加した受講生の方々からも積極的に質問などが上がり、講習会終了後も質問に来る方もいました。

講習会のスタッフと受講生が一体となった素晴らしい時間となりました。

今後も療活では受講生一人一人が楽しく学び、臨床でも結果が出せるように積極的に講習会を開催していきます。ぜひお気軽に参加しに来てください!!

次回の1Dayセミナーのテーマは

2月17日(土)「大腿骨頸部骨折に対する評価とアプローチ法」

2月18日(日)「発達から見る麻痺の回復過程」

の2つ!乞うご期待!!


平均おすすめ度 8.2点(10点満点)

参加者の声

9点 整形外科クリニック 理学療法士 1年目 K.S様
・とてもわかりやすく、知りたかったことがわかったので良かったです。
・アプローチの仕方がわかってきたので方針が見えてきました。

8点 回復期 理学療法士 1年目 K.I様
・知識面で不足していたところがあり、最初にそこを補っていただいて良かった。
・評価から治療の流れについて理解できました。

6点 維持期 理学療法士 8年目 匿名希望様
・若手の療法士にとって丁度良さそうな内容だと思いました。
・職場の若手スタッフに勧めたい。

8点 回復期 理学療法士 2年目 H.N様
・基本的な部分から教えていただいたので後輩の指導でも行っていこうと思っ。
・評価・アプローチ法は脊柱圧迫骨折の患者様以外にも応用できると思った。


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