『キッキングだけでは立ち上がりができない理由!』

療法士の皆さんに質問です。

3秒以内に回答してください。

『立ち上がり時に最も活動している筋はなんでしょう?』

 

・・・

 

・・・

 

・・・

 

どんな答えが出ましたか?

・腸腰筋?

・大臀筋?

まさか、大腿四頭筋と答えた人はいないよね・・・・

ドキッとしたらこの後をお読みください。


まず立ち上がりとは?


現在、立ち上がりの動作分析をする際に最も使われているのが3

  • 第1相:座位姿勢〜臀部離床
  • 第2相:臀部離床〜足関節最大背屈位
  • 第3相:最大背屈位〜股関節伸展終了

のように3相に分けて考えるやり方でしょうか?

この3相に分けて、どこができていて、どこができていないのか?を判断することで次に何を評価すればいいのかわかりますね。


それぞれの相では何が働いているのか?


第1相では、重心を前方へ移動させる時期です。最初に、縫工筋と大腿直筋のわずかな収縮が、体幹を前傾させるきっかけを作ります。

第2相では、第1相で体幹を前傾させたことにより生じた前方への推進力を利用して、臀部を離床させます。臀部離床の瞬間、体幹、下肢全体の筋が収縮し、足部へと重心を移動させます。

重心を足部へ移動させた瞬間、下腿の前傾角度をコントロールするために前脛骨筋がさらに強力に収縮します。

第3相では、

・抗重力伸展筋の大殿筋、大腿四頭筋、下腿三頭筋の筋力

・股関節・膝関節・足関節の協調的な伸展運動が重要となっている。

の2点が大切と言われています。

(引用:動作分析 臨床活用講座―バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践


これをまとめて筋電図で見てみると


引用:椅子からの立ち上がり動作に関する運動分析

この図を見ても、前脛骨筋が立ち上がり時に最も活動していることがわかります。

つまり、もっとも難しいと言われている2相での臀部離床〜足関節最大背屈位時での前脛骨筋の働きが大切だということですね!


キッキングだけでは立ち上がれない!


上記の通り、立ち上がりには前脛骨筋の参入が絶対条件です!

しかし、臨床で皆さんが実施しているキッキングを考えると前脛骨筋が鍛えられているでしょうか?

できませんよね。


ではどうすればいいのか?


筋力訓練をためにはまず、その筋の状態を整える必要があります。

そのためには触診をし、リリースをする必要があります。

療法士活性化委員会のbasicコースでは、全身の触診・筋膜リリース・モビライゼーションの方法をお伝えしています。

一度学んでみませんか?

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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療法士活性化委員会
認定講師
作業療法士 加藤 淳

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