こんにちは!理学療法士の大塚です!
突然ですが関節可動域訓練(ROMex)ってどんなイメージを思い浮かべます?
「なかなか改善しない」、「痛いと言われる」、「すぐ元に戻る」などネガティブなイメージをもつ方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、苦手意識を持っている方向けに「知っておくとちょっぴり便利なポイント」をまとめてみました。
関節可動域訓練の事前準備のポイント
関節可動域訓練(ROMex)の前に事前準備でできることを考えてみましょう!
動かしたい関節の構造を理解する
まずは動かしたい関節の構造を確認してみましょう。
ポイントは1、関節を構成する骨、2、関節の種類(球関節、平面関節など)、3、関節の動き(屈曲、伸展など)、4、関わる筋肉(主動作筋、拮抗筋など)です。
そもそも動かしたい関節の構造を理解していないと効率的に動かせないですよね?
しかも構造を確認しておくと、どの構造の問題で制限されているかも想像がで切るのでアプローチにも有効です。
クイズ!関節の形状は?〜あなたは何問わかるかな?〜
リハビリの目的を確認する
関節可動域訓練(ROMex)自体はリハビリの中の一つの手段でしかありません。関節可動域訓練(ROMex)を行うことで対象の患者さんのどんな目的を達成したいかを明確にしましょう。
例えば
自宅でトイレでの排泄を自分でできるようになるために股関節の屈曲の可動域を改善し、トイレ内での立ち上がり動作を改善する。
などです。
画像診断がされているのであればまず確認する
そもそも骨構造自体の問題であれば可動域の改善はほぼ不可能です。
その場合は手術や代償動作での目的の達成が必要になってきます。ここに気づかず可動域の拡大を目指してしまうと時間の浪費につながります。
まず画像を確認して骨構造の問題かどうか評価してみましょう。
患者さんに説明する
当たり前すぎて意外と忘れがちな点です。これから何をするか患者さんに説明をしましょう。人は何をされるかわからないと緊張して筋緊張が上がります。きちんと何をするか説明することで余計な筋緊張を抑制することができます。
実際の関節可動域訓練(ROMex)で行うポイント
次に関節可動域訓練(ROMex)を行う際に効率的に行う方法を整理してみましょう。
エンドフィールを確認する
エンドフェールを確認することで何の要因による制限か仮説を立てることができます。エンドフィールの確認は大まかに1、骨性、2、関節包・靭帯性、3、軟部組織性の3つに分けて評価します。
エンドフィールの感じ方はこちら
エンドフィールに合わせたアプローチを選択する
骨性のエンドフィールに対して関節モビライゼーションをしても効果は得られません、軟部組織性ならストレッチや筋膜のリリースなどを選択していきます。
このアプローチ方法の選択を間違えると効果は出にくくなります。
可動域が変化したらその可動域を意識的に動かす
ここは僕も間違えていたポイントです。可動域がかくだいしたらそれでオッケーと思っていましたが、実際にはその可動域が他動で動くだけでは意味がありません。拡大した可動域を維持するために患者さん自身で動かしてもらう自動運動も必ず行ってもらいましょう。自動運動を繰り返し行なってもらうことによってその運動を学習してもらいます。学習してもらうことで改善した可動域の維持につながります。
ちなみに、、、
自動運動でその動きを覚えてもらえば終わり!でもありません。
今度はその獲得した運動を実際のADL動作の中で生かしてもらう訓練が必要になります。
それがADL動作の訓練になります。ここまでできると関節可動域訓練(ROMex)がADLまで繋がる意味のあるものになりますよね!
さいごに
関節可動域訓練に関して少しでもイメージできましたでしょうか?療活ではリハビリの基礎となる部分の講習会を数多く行なっています。困ったことがあれば何でもお助けしますよ!
療活でリハビリの基礎から学びたいというそこのあなた!ぜひご連絡をください。
>>>療活で基礎を学びたい!<<<
このブログの感想をレターでもらえるととっても喜びます。
応援・批判どちらも受け付けています。
>>>大塚久のレターポット
この記事が「おもしろい!」「為になった!」と思ってくださった方は、ぜひ「シェア」や「いいね!」をお願いします!!
今すぐ「いいね!」ボタンを押して「療法士のためのお役立ち情報」をチェック!
↓ ↓ ↓ ↓